嘘はすぐバレる
俺がミヤにスキル創造の事を隠して誤魔化していると、突然クロが来た。
「おいソウタ、お前昨日魔力欠乏症で倒れたらしいな。」
「ああ、いや〜思ったより魔法で使う魔力の消費が激しくてな〜。」
スキル創造の事をうまいこと誤魔化していると…
「嘘だな。」
何故かすぐにバレた。
「な、何を根拠に言ってるんだ。」
「動揺してる時点で怪しいわ!
あと根拠だがな。
さっき訓練場で『死魔法』の実験をしてみたんだか、多くてもせいぜい100しか魔力を消費しなかった。
お前は俺と違って覚醒魔法を持ってないし、莫大な魔力を使うスキルも持ってなかった。
それにお前が部屋に戻った時間と倒れるまでの時間を計算してもスキルなり魔法なりを連射する時間も無かった。
ついでに部屋を軽く調べたが、魔法が使われた形跡も無かった。
よってお前は昨日何かをやらかして魔力欠乏症になるほど大量の魔力を消費したことになる。」
「ぐぬぬぬ…」
「やめろ、なんか三下の悪役っぽいぞ。」
「グハッ…!」
悔しがっているとなかなか心に刺さる事を言われた。
「さてさてソウタお前昨日一体何やらかした?」
「それは…」
不味い!ここでスキル創造の事をバラしたら絶対ろくなことにならない。
古今東西こう言う物は権力者に悪用されると相場が決まってる。
今はなんとか誤魔化しておかなければ…
だがしかしどうする………⁉︎
「………」
「…わかった。今は聞かないでおく。だが、いつかは話してもらうぞ。」
俺が押し黙っているとクロがそう言ってくれた。
「…わりぃ。」
「いいってことよ!」
俺が謝ると今度はミヤが答えてくれた。
こいつら偶にはいい奴だな。これからはちょっと評価を改めてやr「だが、昨日の掛けの通りお前には未来永劫タダで俺たちの武器を作ってもらうからな。」訂正やっぱりクロはクロだわ。
「なあ、そのセリフこのタイミングじゃなくてもよかったんじゃないか?」
そうたずねると
「いやだってお前あのままさりげなく掛けの事も流そうとしただろ。」
「………ちっ!」
「こいつやっぱ確信犯だわ。」
「俺たちの友情?なんてこんなもんだろ。」
「「それもそうだな。」」
「「「ハッハッハッハ!」」」
「おのー皆様すみませんがもう直ぐ朝食の時間が終わってしまいますよ。」
こくこく×2
「「「ゲッ!」」」
俺たちが高笑いしていると俺のメイドのエレンさんが忠告してくれると、二人のメイドのクレアさんとメイさんだったかな?が頷いている。
「やべっ、急ぐぞ!」
「「おう!」」
そうして俺たちの異世界生活3日目が始まった。




