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思考空間での一幕

視点が色々と変わり始めます。短いです。

 シスターズをセーフティーモードにした俺は、意識の海の中に埋没して行く。

 聖なるオーラに包まれた、所謂仮死状態って奴?


 もっと細かく説明すれば、固有思考空間へのアクセス。結構前にいつの間にか並列思考が出来る様になっていた俺は、聖書シスターズの力に寄って思考空間へのアクセスが可能になっていた。


 セルフ精神と時の部屋と化した俺の精神世界には、誓約を結んだ聖書と巨大な十字架が鎮座しており、より集中できて綿密な思考の手助けをしてくれている。


 ただし、戦闘中は使えませんけどね。

 意識が一瞬ブラックアウトする訳だ、こんなの祈り特化した一室に過ぎない。


 誓いの十字架オースカーディナル聖書シスターズとの誓約を今一度認識させる場所でもある。


 はぁ、聖書さんが恋しいよ。

 クロスたそクロスたそクロスたそ。


 こんなドデカい十字架、早く捨て去りたい。

 片手が塞がるって本当に嫌だね、攻撃力は申し分無いけどさ。

 魔力ちゃんが嫌がって持とうとしないじゃないか。


 さて、今頃俺は海の中を漂っているはずだ。

 目が覚める時は誰かが俺を拾ってくれた時か、深海の生物に喰われた時だろうな。


 一種の賭けである。


 フラリと寄った北の大地だが、思わぬ拾い物をした。

 雪山族の一件があるまで邪神の事はすっかり忘れていた、何せ復活させてしまったのは俺なんだから。


 彼を面倒くさい状況に巻込んでしまったのは本当に申し訳ないが、英雄の鼓動だって。そんなん絶対後々必要になって来る力じゃないか。

 結構他力本願で助かって来たからな、俺はただひたすら仲間を集める事を意識して動こう。


 あと、フォルに謝る準備も整えておかなくてはならないな。

 早く仲間の顔が見たい。みんなどうしているんだろうか。


 ケジメというか、ロールプレイというか。

 リアルでの絡み以外は一切の連絡を絶っていたからな、それも皆判っている様だったので何も聞いて来なかったが、また一緒に冒険した時は道中暇つぶしの話として語ろうと思う。


 俺が枢機卿になるに至ったまでの旅路の話をね。



 さて思考空間内は暇だ。

 暇だと言っても祈り続ける訳ですが、今回は置いとこう。


 西海域の海を警護するギルドがある。

 『遠洋』だ。


 ギルドリーダーの釣王とは話が分かる仲である。

 俺の実家が漁師など海産業をしているからな、俺の実体験を踏まえて色々と教授したことがあった。

 それが切っ掛けで一度リアルでも海洋の生態系を学びに行こうと誘われて、丁度仕事で沖縄に着ていた俺は、ホイホイと彼女の誘いに応じてしまった事がある。


 え〜なに、水族館デートですか?

 とか思うじゃん?


 普通に海域や水質毎に適した生態系とか、養殖産業についてにレポートを調べに行っただけだった。


 実家はハマチとフグの養殖だから、あんまりそう言うの関係無いんだけど。


 彼女は大型回遊魚スピードチューナと言う、クロマグロの様な回遊魚の養殖をゲーム内で企てているらしい。


 どうやら無事成功しているようで、なによりだ。


 話がズレたが、もしかしたら航海士として見事な手腕を見せている釣王が方舟の手掛かりを掴む切っ掛けになるかもしれない。これは覚えておこう。





 そう言えば、方舟内の世界の縮図を横目でちらっと見たが、聖王都ビクトリアの一部にどす黒いモヤモヤが小さく蠢いている姿を見た。


 きな臭い匂いがする。

 早い所、この戦いを終わらせてビクトリアの大教会へ急がなければならないかもしれない。



 うん。彼なら、やまんならきっと勝てるだろう。

 それにしても、英雄の力って凄いな。


 神時代、神ならずしてこの地に生きた英傑の事だろう。世界の源となり人々を守る神が居るとすれば、英雄は地に残り残された人々を守る者。


 凄くカッコいい。

 何だよ神父って、白髪もバレるし。


 ってか納得いってねぇからな、白髪とか。

 その内まじもんの神父みたいにてっぺんハゲになってしまうんだろうか。


 これは、製薬研究をしなくちゃ行けない。

 神の腕を持った生産職を探そう、キヌヤさん当たりに紹介してもらえればなんとかならないか?

 RSMPも人口増加をたどってるしな。


 そんなこんな考えがまとまりを見せなくなって来た時、俺の意識を呼び起こす声が聞こえる。

 お、誰かが俺を助けてくれたみたいだな。



 はいはーい。今出ますよ〜。


神父の愚痴回でした笑



セカンドライフをしに来たRSMPのお陰で、この世界の技術は大きく向上しています。プレイヤー主催イベントもちらほら見え隠れしている様です。


農村を現代技術で繁栄させる!とかはそこそこちゃんとした知識を持っていれば出来ると思いますが、現実の大地のファンタジー世界の大地を比べては行けませんよ。土壌の検証から始めないと行けませんからね。

因に国を作るだの内政だのは、国内部に入り込む事難易度が超絶級なのでほぼほぼ不可能です。


自作自演だったら可能でしょうけどね。王女を魔物に襲わせるとか。

そう言う悪事にはボロが出るでしょう。

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