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ネットゲームなんて2Dしかした事無いクボヤマさんが、福引きで3日前急遽サービスを開始したあのVRMMORPGを当ててプレイする話。キャラネームとか本名でやっちゃうヤツ。VRゲームはみんなそれが本人だと思っているヤツ。
※処女作につき、かなり伏線回収できてなかったり、置き去りにしてしまった部分があります。ご了承ください。
朝一で魚を買った帰り、たまたま持っていた福引きを回してみるとまさかの2等が当たった。本当は3等のお米20キロが欲しかったんだが、、、
えーっと。
地球4つ分の広大さと自由度無限大のVRMMORPG。『Real Infinity Online』
ゲームなんて久しぶりだ。しかも最新のVRゲームときた。
22歳にもなって、ゲームなんてやらないだろうなと思っていたが、久々にやってみようかなという気になった。
ゲームのパッケージとVRギアの説明書を読んで行く。
「推奨のVRギア?を使えば、最新のリアルスキンモードでゲームをお楽しみ頂けます?よりリアルな世界を冒険したい方におすすめ」
VRギアでもスペックの差ってあるもんなんだね。自称VRゲーム廃人の友達からは規格統一されたから色んなゲームが出来て毎日が楽しいぜと聞いた事がある。本を読んでる最中であまり良く聞いていなかったが確かそんな事を言っていた。
まぁ、そうだな。せっかく最新版のVRギアがあってそれでしか楽しめないって書いてあるんだから。
「ここはリアルスキンモードでプレイしよう」
おっと、その前に件の友人にメールの一つでも送っておこう。俺も最新のゲーム始めたぞってな。
俺は目を閉じてVRギアの電源を入れた。
ブゥン。一昔前のブラウン管テレビを付けた時の様な音が響く。
『ようこそ、RIOの世界へ』
アナウンスが流れたので俺は目を開けた。
どうやらキャラメイク画面の様で、目の前のスクリーンにはどちらのプレイモードでプレイしますか?と表示されている。
手で触ってみようとしたが無理だった。
これはどうすればいいんだ。
その思考にアナウンスが答えてくれる。
『口頭でプレイモードを選択してください』
ああ、そういうこと。
「リアルスキンモードで」
『確認しました。リアルスキャンを開始致します』
まるでコピー機の中みたいだ。
『身体データのスキャン完了しました。よりリアルに近づける為に記憶スキャン開始の許可を』
すごいな、記憶まで読み取って本人を再現する訳か。俺は今、最新の技術力に少しだけ感動していた。でも、記憶か・・・。
少しだけ辛い記憶もあったので、心苦しい物があったが、よりリアルという言葉の為にはゲームの中の自分も記憶に沿った自分でなければいけないのだと思い許可を出す。
『開始します』
とくに痛みも不快感もなく、終了する。
『最後にプレイヤーネームを決めてください』
「クボヤマ」
リアルスキンモードだ、リアルの名前でいいだろう。それと友人もプレイしていたら気付いてくれそうな気がするからな。
『ノーマルプレイとは全く違う、真のRIOの世界へ。それでは行ってらっしゃいませ』
まったく、期待させるアナウンスだ。
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