第2ピリオド 完成・キャバリアーズ・・・?
まずは先制攻撃を仕掛けたBチーム。
が、スタメンのAチームも黙っちゃいない。
ロンド、今回のオフェンスではボールをキープする。
残りの4人が目まぐるしくポジションチェンジする。
グリフィンのスクリーンにノイズが引っ掛かった。
キラーが3Pラインの外に向けて走る。
そこへ絶妙のパスが飛ぶ。
クイックリリースの3Pシュートを打った!
バスッ!
ボールは綺麗な放物線を描いて、リングに吸い込まれた。
オラーム「オッケー、ナイシュウ!」
トーマス「よし、ディフェンスだ!」
インサイドを固めるために、1・3・1のゾーンを組む。
ウェストブルック、ボールをフロントコートに運びながらも謎の視線を感じる。
・・・向井直樹だった。
『・・はいはい。ってか、お前は本当に真面目野郎なのか・・・?』
直樹がハイポストでボールを貰う。
グリフィンがビッチリとマークにつく。
バックターンからフェイドアウェイシュート!!
グリフィン『こいつ・・・、こんなプレーも!?』
ガンッ!
惜しくもリングに嫌われる。
ボールが高く跳ねる。
オラームよりも先に慎也が触った。
ハイッドンがボールをキャッチ。
オラーム「チップアウトか・・・!」
慎也「先に触らないと勝てないっすから。」
再び直樹にボールが渡る。
今度は3Pラインでフリーに。
グリフィン「しまった・・・ッ!」
ザスッ!
直樹「今度は・・決めた、うん・・。」
慎也「一発で決めろ、馬鹿野郎。」
ここからBチームが波に乗った。
ルーキー二人組がチームを引っ張り、あっという間にスタッツを稼ぐ。
Aチームも負けじと得点を重ねる。
前半終了。
Aチーム22-24Bチーム。
ほぼ互角の戦いに見える。
・・・が、内容的には全く違った。
去年までのスタメン5人対ルーキー&控え。
それを見てカインHC、早速メンバーチェンジを指示。
Aチーム Bチーム
PG レイジョン・ロンド ラッセル・ウェストブルック
SG メイジー・キラー ミルフェン・ノイズ
SF 天草慎也 ロード・トーマス
PF 向井直樹 ブレイク・グリフィン
C シャクール・オラーム セブラル・ハイッドン
カイン『さあてルーキー諸君、その実力を見せて貰おうか。』
後半スタート。
ロンド『ったく、雑魚とプレーなんてよ・・・。』
慎也「いい加減、認めてもらおうか。」
直樹「・・・そうだね、うん・・・。」
キラーにパスを出す。
ロンド『誰がお前たちにパスなんか出すかっつうの。』
キラー、タッチパスで直樹へ。
ロンドの願いも空しく散った。
鋭いドライブでディフェンスを引きつけてから慎也へ。
そこからフワリとしたパスを出した。
ドキャアアアアッッッッ!!!!
走りこんできたオラームがアリウープを決めた!!
ロンド「・・ッッ!」
キラー「そろそろあいつらを認めてやれよ。悔しいが、あのカインが認めた野郎共だ。いくら頑固者のお前でもあいつらの力が必要だろ?」
ロンド「・・・。」
キラー「返事は!!?」
ロンド「・・・はい。」
慎也「お取込み中すいません。ディフェンス・・・。」
ロンド・キラー「あっ!!」
バス!
トーマスがゾーンの穴を突いてミドルシュートを沈めた。
オラーム「ろーんーどー。何してんだゴルァ。」
直樹「取られたら・・・取り返す・・・。」
慎也「決められたら決め返したらいいんすよ。」
ロンド「そう簡単に言うなよな・・・。っつーか3人でごちゃごちゃ言うな、聞こえん。」
「オラァ、パスよこせ!」
オラームがローポストで陣取る。
「・・・。」
直樹はハイポスト。
「くれえ、ロンド!」
「こっちだ、馬鹿!」
キラーと慎也がボールを要求。
ロンドは・・・
ドライブで切り込んだ!!
ウェストブルック、虚を突かれ全く反応できない。
無人のゴールに突っ込む。
レイアップを決めた!
4人のチームメイトに睨まれる。
「だって、抜けたんだしいいじゃん!」
が、その冷たい目線は止まない。
ここから全員がそれぞれの役割をこなす。
ロンドはゲームメイク・アシスト。
キラーは正確無比の3P。
慎也はディフェンスの拡散。
直樹はリバウンド・ミスマッチ時の長距離砲。
オラームはインサイドの支配。
それぞれが自分の役割を意識しチームプレーに徹した。
早くもチームの形が見えていた。
後半終了。
Aチーム54-43Bチーム。
キャバリアーズ、優勝に向けて前進を始めた。
今回あまりプレーに触れなかったのは、次の試合でキャバリアーズのプレーがよく分からないところから読んで欲しいからです、すいません。
ちなみに、次回は試合の導入部分になると思います。




