まとまらない
くらいでーす。
まとまらない。
書かないでいると、すこし、穏やかな気持ちでいられる。
書き始めると、削られる。
……自分にとって『モノを書くこと』がなんなのかずうっと考えている。
娯楽でも趣味でない。
そんなに楽しいものじゃないのは確かだ。
生業、という言葉はしっくりくるけれど、私はこれで食べてはいけない。
仕事に出来るほど巧くはない。
……誰かを喜ばせるため?
いちばん、ちがう。
読んでもらってもたぶんなんにもならない。少なくとも、私にとっては。
たのしくない。うれしくない。食べていけない。
モノを書くのは、ただただ、苦しい。
書かなくては……、という義務感だけがある。
誰に読まれなくとも最後に私は何かを書いて終わるだろう。或いは、書き終えて、終わるだろう。
五里霧中だ。そして八方塞がりだ。
それでも。
それでも、書くことは……私にとって一番の……
ぜったいだ
誰にも譲れない。
趣味ではない。
娯楽ではない。
職業ではない。
それでも私の……、
本分なのだ
気楽に使われたくはない。
うんと、苦しんでほしい
辛く暗くそして……幸福なんかから遠くに
あなたを拐って
あなたを縛る
どこまでも引き込んで
赦さないで
短くとても短く
終わりを用意して。
あなたを放り出してしまいたい
私の話を読んだ後には
戻ってきた日常に
影が無いか
しばらく懐疑的になってほしい
ねじ込みたい
あなたに
私を
そして
その後はあなた次第だ
書くことは
楽しくはない
愛情なんてもの、私は自作に持ちはしないさ
あなたはしかし、どうなのだろう
私は救いを貼り付けはしない
ハッピーエンドばっかりの
踊らせられ方では
つまらない
私をだれも見付けない
私は誰も救わない
私にとってはそれがほんとう
物語に私は濃く私を塗りつける
喜んで読まれはしない
私ばっかり心から貼る
ねえ 疲れているのなら
明るく楽しい物語に
とことん辛さを感じたのなら
わたしの頁をたまに開いて。
幸せではない魂たちへ。
私と一緒に遊びましょうよ。
まとまらない――。




