Page58 リ・フ・レ・イ・ン/どうして…どうして…僕達は…
どういうつもり?
どういぅつもり?
どぅぃぅつもり…どぅぃう…
凄く大事な話をしている最中にこうしてまた別の話をし始める…
私はどういうつもりなのかという話。
3月某日に話は飛ぶ。急に飛ぶ。
理解して、納得して、また戻るのだ。
結論から言うと狂った数日を描くために様々な事を検証して振り返るうち
私はまた違った方向の違った世界へトリップし
小規模多機能型ブーストを起こしていた。
私がこうして文章書いてるうちに指が勝手に動いて名付けた勝手な状態呼称だ。
コトの発端は正体のわからない不安を感じたこと。
子供を学校へ送りた出してから家に帰って冷蔵庫をあけて閉める。
前の日の夜から…さらに前の前の日の夜からあの数日間を
「ょし、そろそろ書こう」と息巻いていた。
構想はまだないけど気力に漲っていたし勢いでいける!
何よりこれまでの文章を、書くことがとても楽しかった。
その一方で狂った自分のことは簡単には書けないだろうなともどこかで理解もしていた…何個も考えが並行して進む
そして冷蔵庫からスマホに意識を移そうとして気づくのだ。
あ、これダメなやつだ。
そして思う。
これは本格的に書けないやつなので
暫く全然関係ないことをしよう!
という“逃避”がちょっと変な人を加速させていく
私はその日の午後から
部屋に籠もって
大声で歌っていた。
同居するお姑さんにも聞こえるかもしれないけどまぁいいやと気にせず歌っていたら
その日の夜にはしっかりと
「智子さん日中大声で歌っていたけど…」
と旦那さんに報告されていた。
そもそも旦那さんにはあの年末から
「様子がおかしい、なんかまだ隠してるでしょ」
とか
「何か悩んでることはないの?」
とか度々言われていた。
時々上の空な事はだいたい別世界へトリップしている
執筆に行き詰まってます!!!!とも言えず気持ちだけ有り難く頂戴していたが
この日は様子を怪しまれるというよりは
「意味が分からない笑」
と一蹴されるだけで済んだのだった…
次の日私は静かに過ごそうと動画などを見て過ごしたり苦手な掃除などやってみたりもした。
そしてまた次の日は図書館に行き
そしてまた別の日は何にもしないしスマホを開くのがちょっと苦痛だなとか思う日もあった。
福田さんには
原田〚なんか今全然書けなくって〜ってまた書けるようになるまで楽しく過ごすことにしています〛
みたいな感じで茶化していた。
なぜ書けないのかの正解は本当に分からなかったが
書けなくなった原因の細かな要因にはいくつか心当たりあった。
けどそれの解決方法と相談方法がわからなかった。
他の保護者の方とのやりとりをしてるうちにも思っていたこと。
私はこのままでは福田さんの想いが
この不特定多数の人々の中
歪んでいく
のではないか…
と言うこと
を
ずっと私の心の中に懸念材料としてたんまり溜め込んでいた。
と、いうことに気づいたと同時に
福田さんについての引っかかりを本人にどう聞けばいいのか分からない。
福田さんという個人に共感している反面
他のお母さん達一人一人の個性や今までの会話など思い出しながらそれぞれの共感できる部分を常に探しもいる。
うまくコミュニケーション取れないときなどは特に考える。
そして想像するしかない中
それでも一人一人の子供を持つ親としての善意だけは信じたかったのだ。
たとえ意見はすれ違っても悪い人じゃないと。
福田さんは言う。
〘あいつらは自分さえ良ければいいだけ〙
とか
〘安全なところから傍観してるだけ〙
とか。
私は言う。
〚人間性が素晴らしい人は言うことが違うわぁ〛
と。
福田〘てめぇはシバく〙
といつもの調子で飛んでくる言葉も少し複雑に受け止めてしまう。
私のマイストーリーを挟み込んだ皮肉めいた言葉の真意を伝えないといけないな…と思いながら
結局何を伝えたいのか整理もつかず
ずっと言えずにモヤモヤしている。
そして私は今日は何故だか俳句ばかり作って
眠れない夜を過ごしていた。
そしてわかった事と言えば
あの時自分に何が起きていて
ブーストって結局なんだったのかという疑問
覚えてない事とか分からないままにしてる事とか無意識にスルーしている事。
自分の行動が説明できなくては納得できない。
文章にするなんて到底無理なのだ。
モヤモヤしたまま相談することは
とても苦手なのだ。
そしてわたしな気の済むまで自問自答を繰り返していった。
頭がおかしいのではないかと思うくらいにあの時のことを何度も再現していた。
そのうちに小規模多機能型ブーストが脳内にOPENしてることに自分では気づかない
そしてそんな新型ブーストは
福田さんが言うにはけっこう斜め上の方まで勢力を拡大していたそうで
福田〘結局あの時と同じじゃん〙
自分の中の
どういうつもり?をまた繰り返していた。
この福田さんの【ノート】を見ることも
なにか一つのトリガーになっていたのかもしれない。
『どういうつもり?はてめぇに言ってんじゃないんですが』
こんな注意を受けそうだ。




