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PTA解体シン書〜出会って5日で…〜  作者: 原田智子


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Page3 投稿して遁甲?


2025年11月25日(火)


私はこの日コインランドリーへ来ていた。

少し時間を潰してから乾燥機の前に行くともう数分かかるようだった。

ぐるぐると回る乾燥機を見ると自分のぐるぐるした頭の中がはっと急に閃いた。

すぐに車の中へと戻った。



【そうだ、今度の役員会までにPTAの事を新聞へ投稿してみよう。】


何か自分の気持ちをぶつけたくて思いついたのが新聞だった。

友達でも家族でもなく“知らない人”に聞いて欲しかった。

残り数分の乾燥時間でPTA活動動向注目の文を書き誤字が無いかを確認してからメールを送信した。

洗濯物が片付いてスッキリするよりも文章をまとめてメールを送信したことのほうがもっとスッキリとした。

しかしすぐに掲載されるだろうか?ということで頭の中がぐるぐるするのだった。



2025年11月26日(水)


新聞投稿のメールをした翌日、普段電話がかかってくることは滅多に無いが着信音が不意に鳴った。

私はピンときた。これは新聞社からの電話に違いないと。

番号を登録はしてなかったが出てみるとやはり投稿記事担当の記者の方からの電話だった。

「投稿ありがとうございます。質問なんですが学部というのはどういうことでしょうか、お子さんは小学校、中学校どちらに在籍ですか?」

そんな質問だった。

「支援学校なので一貫校なんです。肢体部門と知的部門と分かれてます」


「ああ、なるほど」


簡単な会話だけで終わったがこれは必ず掲載される。ただ掲載は2週間後くらいだとわかってるのにといつ載るのかということでそわそわする毎日を過ごした。



2025年12月8日(月)


「新聞に載っててびっくりしたよ~!

上手に書いとるわ(^_^)v」8:06


実家の母からの朝からそんなLINEで記事が載ったことを知った。



2025年12月11日(木)


「古典講座の山峰先生からLINEが来たので転送するね!」18:39



夕飯の支度を済ませてから子供とくつろいでいるとまた母からこんなLINEが入ってきた。


「大変返事が遅くなって申し訳ありません。私の娘も同じ位いの息子がいて、同じような話を良く聞かされました。始めはいずれ回ってくるからと引き受けた様でしたが、夏まつりの参加や子供会等によってご近所とも顔見知りになったり、学校の様子や子供の友達関係等も広く聞くようになって、又いろんな方々とのコミュニケ―ションが図れて「やってよかった〜」と明るい声に私も安堵して聞いておりました。しかしあちこちでPTAがなくなるとかの話も耳にしますね。PTAは学校と家庭と地域で子供達を育て見守っていかなければならないものだと思います。中心がなくなることは子供達の未来が危ぶまれるのではと危惧しますね。原田智子様、頑張って下さいね、応援しています」



母からの言葉も嬉しくはあったがこうして私の想いに共感して下さる見ず知らずの方の励ましのお声を貰えたことはとても有難い事だった。ちゃんと私の声が届いてる。そう思った。


今度の役員会でどんな話し合いが行われるのか。何かしら不条理なことや納得いかないことがあったとしても何だか大丈夫な気がしていた。

この新聞の投稿は私にとって《お守り》だった。


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