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エピローグ

 「予言当たらなかったね」

 「恐怖の大王なんか降ってこないし世界も滅亡しない」

 「はー、受験勉強しなきゃ」


 一大ブームを巻き起こしたノストラダムスの大予言が外れたので、トオコたち中学三年生の受験勉強がなくなることはなかった。


 トオコは三年生になったタイミングで塾に通い始めた。自分の学力に親の意向などもろもろ総合して考えて志望校を決めた。滑り止めも。


 ふと、思い出す。去年の今頃は幽霊のユウちゃんと過ごしていたんだなあ。ついこの間のことのようでずいぶん前な気もする。

 三人で写真を撮った日の夜を最後にユウちゃんは現れなくなった。きっと成仏したのだろう。


 生きているトオコは未来を進んでいかなければならない。ちょっと大袈裟ないい回しかな。でも目の前の現実生きていかなければならないのは確かである。具体的には来年に迫っている高校受験など。


 今年のお盆もチズちゃんは長めの帰省を予定している。だれかさんもお盆にくらい顔を見せてくれてもいいと思う。三人で写真は撮ったけど現像する前にいなくなってしまった。


 「この写真見にくるくらいいいじゃない」


 と現像した写真を眺めながらトオコがいう。お盆に帰省するご先祖さまたちだって成仏した人たちだろう。


 「えへへ、そうだね。今年もお邪魔していい?」


 どこからともなく聞こえてきた。この声は……

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