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2/20

ならばこちらもテンプレ踏襲……したかった

「ロザリー、ロザリーちゃん!!」


2度目に起きたのは、母の声からだった。

母は私を抱きしめながら状況を説明してくれた。


「ロザリー……貴方馬に蹴られてから一度起きたけど……合わせて3日も寝ていたのよ!?」


はらはらと涙を流している母とその脇で母の肩を抱くイケメンパパンには大変申し訳ないが、私の視線は後ろの兄弟に釘付け。


兄、ロドリック•ハートウェスト

乙ゲーではワイルド系イケメン。幼少期、一度ロザリーが倒れてから、両親がロザリーにかかりっきりになり、愛されている確信のないままに育つ。


弟、ロートレル•ハートウェスト

乙ゲーではショタ枠。類まれなる天才。世界をつまらない灰色の世界だと認識しており、兄も姉も皆バカだなぁと思うような冷めた一面を持っている。


(あーーーー!!ショタロドリックぐうかわ……!!6歳ぐらいかな?ってことはロザリーは5歳?……ってかロートレルに至ってはまだ2歳じゃん!!きゃー!!立ってる!!!よちよちしてる!!萌え!

……ん?ロザリーが倒れたあとからロドリックが疎外感を感じるっ……てこのイベントじゃぁ無いですかい?)


声にならない萌えに身を捩っていたロザリーだが、ふと気がついた衝撃の事実にさぁっと顔色が悪くなる。


(確か、剣術の大会があって、ロドリックが優勝して、それで……)


ロザリーのことに手一杯だった両親からおざなりに一蹴されてしまったのでは?


(あーーー!こっちだってテンプレ通りにフラグベキベキ折っていこうって思ってたのに、はいーオワター)


脳内で試合終了のゴングが高らかに鳴り響く。


「……まだ顔色が悪い。何かあったら呼びなさい。」


ぞろぞろと皆が退出する中、ロドリックだけがロザリーを強く睨めつけていた事に、試合終了真っ白に燃え尽きたぜ状態のロザリーは気がつきすらしなかった。

ぺむぺむと☆押してくださればほどほどに頑張れます。

お願いします(´..̫.`)

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