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第39話 ご褒美はコスプレで

-そして1週間後-


「で!できた!できたよ!ソフィア!リリィ!」


 オレはかざした両手の前に、歪んだ空間を作り出していた。そうアイテムボックスだ。


「やるじゃない!」

「やりましたね!」


 ぶんぶんと頭を上下に振る。


「ふぁー!これで勉強ともおさらばだー!」


「なによ!もう教えてあげないわよ!」


「ち!ちがうよ!そういう意味で言ったんじゃないよー!」


 オレはイスに座ったまま、ソフィアの腰に抱きついてイヤイヤをする。


「ちょっ!ちょっと!わかった!わかったから!」


 ぐぐぐっと、ソフィアがオレの頭を掴んで引き剥がそうとしてくる。


 んー、いい匂い。


 オレは離さない。


「クンクン」


「ちょ!ちょっと!嗅ぐなー!」


 オレは勉強から解放されたことを喜びながら、ちゃんとソフィア先生が教えてくれたことに感謝してるってことをソフィア先生の身体に教え込むことにした。


 もちろん、リリィの身体にも教え込んでおいた。



 アイテムボックスを習得して、晴れやかな気持ちになったオレは、2人を引き連れてエマの防具店に向かっていた。


「ホントにやるの?」


「うん!」

 オレはニコニコだ。


「まぁ……約束しましたし……」

 リリィは恥ずかしそうにしている。


「まずは服だから!」


 そう、オレは2人に服を作ってもらうためにエマの店に向かっているのだ。ギルドの方まで歩いていき、商店街の路地を一本入り、エマの防具店の扉を掴む。


「エマの防具店?ここなの?」


「そうだよ!おーい!エマー!」


 扉を開けながら、店主に声をかける。


「はーい、あぁ、ライさんっすか……と!リリアーナたん!いらっしゃいませ!え!?ソフィアたん!?なぜ、わたしの店に!?はぁはぁ、か、歓迎するっすー!!」


「げっ!こいつの店だったの!?」


 エマが突進してくるので、頭を掴んで「どうどう」と止める。


「うへへ……あいかわらずライさんは容赦ないっすね。でも、なんでソフィアたんがうちの店に?」

 エマが頭をつかまれたまま、話し出す。


「ソフィアもオレたちのパーティに入ったんだ。てか、なんでソフィアのこと知ってるの?」


「そりゃ、こんな美少女知らないわけないっすよ。あたしが防具作りたいリストの1人なんすもん。でも、つれないソフィアたんは受け取ってくれないんす……ん?パーティに入った?」


 そこでエマは冷静になったのか、前に進もうとしなくなったので、手を離す。


 エマはオレとソフィアを交互に見て、ソフィアがオレの後ろに隠れて服の端を握っているのに気づく。


 すると、突然ドパッと泣き出した。


「そうすか……リリアーナたんにつづき、ソフィアたんもその毒牙にかけたんすね」


 変態には変態のことがよくわかるらしい。

 やかましいわ。


「キモっ……」


 うちのクソガキは容赦ない。お口が悪いようだ。こんなに可愛いのに悪い子だね。


 とりあえず、エマが泣き止むまで待つことにした。



「それで?今日はなんの用なんすか?」


「エマには2人の服を作ってもらいたい」


「うひょー!!それは喜んで!はい!」

 前のめりである。


「で、デザインなんだけど、こんな感じで」


 オレはイメージを口頭で伝えていく。


「ふむふむ、なるほど。これ、2人が着てるのは、あたしも見れるんすか?」


「いやよ!この変態の前でなんて!」


「わ、わたしは大丈夫ですが……」


「はふん、ソフィアたんはいけずっすね~。んーじゃあ、試着は大丈夫なので、ソフィアたんにあたしの防具をプレゼントさせてください。それが条件っす」


「いいよ!」


「いやよ!ちょっと勝手に許可しないでよ!」


「あっ!ソフィアたんの装備はほぼ完璧だと思ってるっす!でも、1つ!1つだけ!手袋を作らせて欲しいんす!」


「手袋?」

 ソフィアがいぶかしむ。


「そうっす!そうすればもっと魔女っぽくなると思うんす!あと、その手袋には魔法補助の紋章を刻むので、杖ほどじゃありませんが、魔法の威力が上がるように仕上げるっす!」


「ふーん……それは便利そうね……」


「うん!オッケー!じゃあその条件で進めて!」


 オレは早く作れと言わんばかりだ。


「はぁ……もういいわよ……」


「あざっす!感謝するっす!あぁソフィアたんもあたしの防具を…テンションあがるぅー!」


「んで、いつまでにできる!?」


「全部で2日っす!」


「じゃあ!明後日取りにくるから!」


「うっす!」


 そしてエマは工房に消えていった。


♢♦♢


-2日後-


 お昼ごろにルンルンでエマの店にいき、服と手袋を受け取った。ちなみに服の代金はしっかり払った


 エマはあいかわらず、「美少女の衣装に代金はもらわないっす!」とか言っていたが、無理やり握らせた。

 期待通りのいい仕事をしてくれたのだ、報酬は払わなければならない。


 2人は宿で待機させてある。そして、今日はモンスター討伐はお休みにした。



 急ぎ足で宿に戻ってきたオレは、「じゃ、じゃあ!これ!」と、さっそく2人に紙袋を渡して、後ろを向く。


「はぁ……」

「はい……」


 後ろの2人が紙袋から服を出し、着替える音を期待しながら楽しむ。


「いいわよ」


 ソフィアがそういうので振り返ると―

 そこには―

 セーラー服を着た2人の美少女が降臨していた。


「ふわぁ……すごく可愛いお……」


「なによ、わたしはなに着ても似合うんだから、当たり前じゃない」


「あ、ありがとうございます……」


 2人とも少し顔が赤い。


「これって、ライの故郷の学校の制服なのよね?」


 コクコクと頷く。


「……変態」


「そ、それじゃ!さっそくお願いします!」


「はぁ……」


「は、はい……」


 オレは机に座ってスタンバった。


 これから、事前にお願いしていたご褒美がはじまるはずだ。


 ごくり……


「……ちょっと!後輩に勉強おしえてもらって恥ずかしくないの!」


「ソフィア、そんなことを言ったら先輩がかわいそうですよ」


「だって!こいつがアホなんだからしょーがないじゃない!」


「先輩もがんばって勉強したじゃないですか」


「ふんっ!まぁそこは認めてあげるわ!」


 そう、お察しの通り、オレがお願いしたのは先輩後輩シチュエーションだ。

 素晴らしい……


「で、では、先輩にご褒美を……失礼します、先輩」


「ふ、ふんっ……」


 感動していると、2人が机の下に潜り込みオレの足の間に入ってくる。


 2人の顔が赤い。


「で、では……」


 オレは腰を上げてなすがままにされる。準備万端である。


 それを間近で見て、2人の顔は真っ赤だ。


「こ、これ……どうするのよ……」


「わ、わたしもわかりません……」


 チラッとオレの方をみるリリィ。ちなみに全部説明済みだ。


 オレはそれからの光景を目に焼きつけながら、2人のことを激しく愛し始めるのだった。

「面白かった!」


「ヒロイン可愛い!」


「今後どうなるのっ……!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。

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