第五十一話 久しぶりの学園
「それじゃあーーいってきます」
コンコンと靴がちゃんと履けているかコンコンと確認する。
扉を開けると目の前に広がる緑が舞っている。いつもの光景だ。
「やっと帰ってきたんだ」
そう、僕は1週間も入院生活を送っていた。
ほとんどの時間を病院のベットで過ごしていたがなまらないようリハビリもさせてもらった。
リハビリは近所でやっているラジオ体操をみたいな感じで苦にはならなかった。
そこまでは良かったーーホントウニヨカッタ
DDO組織に管理されている病院であり、邪気を抜くための"検査"がとっっても大変だった……。
何枚ものレントゲンを撮られたり、血液検査、清められた水で身体を拭く。
そんな簡単に終わると思っていたがその後の邪気による【汚染消毒】がキツかった。
密閉された壁に覆われ、そこから邪気を消毒する水が流された。
その部屋で僕は洗濯機で洗われる気分を味わったんだ。
「ヴッーー」
あれを思い出すと吐きそうになるからもうやめておこう……
穂野江さんはまだ体調の様子を診てから退院するらしい。
「そういえば穂野江さんから手紙を渡されてたよな」
僕はポケットにしまっていた紙を開くとこのように書かれていた。
『六真くん、今回も危険な事に巻き込んでごめんなさい。私のほうが隊員としてしっかりしていけないのに……』
気にしなくてもいいのにーー穂野江さん
でも彼女なりの誠意なのだろう。
もっと強くならないと……そう胸のなかでもう一度、決意のハチマキを締める。
続きを読む。
『まだ私が退院するのに少し時間がかかるけどこれだけは約束して、"絶対"に無茶な事はしない。一般人や君の親しい人達に悪魔の存在は教えない。この約束を守ってーーそれじゃあ、いってらっしゃい』
「……」
無茶なことはしないよ、穂野江さん。
悪魔に関しては葉柄さんに念入りに釘を刺されている。
もし知られたら……これ以上、考えるのはやめよう
もし危なくなったらとサイタイスを見る。
そうして僕は久しぶりの叶海学園へと歩きだす。
叶海学園へと向かっているとフツフツと物思いにふけてしまう。
鬼に襲われて、美少女に助けられる。
悪魔は実在していた。本来であればアニメやゲーム、漫画とかの想像の産物にすぎなかった。
もっと深く考えると自然現象やら人の心の拠り所として作られた幻想なんだと思う。
それに悪魔に対抗するための組織があって、魔界の門がを開こうとする敵もいてーー
「本当に現実か疑うよ」
ボソッと小声がでてしまう。
そんな考え事をしていたらいつの間にか校門に着いていた。
玄関に入り靴を履き替え、学園に入るとな〜んかギクシャクしてしまう。
それと同時に心臓が不規則に鳴り出す。
落ち着け。いっ、いつも通りにすればいいんだ……
こういう時こそ深呼吸しよう。
スゥーハァーースゥーハァーー
自分の教室につくと心臓の音が耳まで聞こえるぐらいに響く。
ガラガラーー
教室に戸を開けるとクラスメートが話していた声がなくなる。
六真のことを噂しているのかボソボソと小声で話しこんでいる。
誰にも目を合わせないように駆け足で自分の席にいき、乱雑にバックから教科書をだして机の中にしまう。
僕は空気、くうきだぁ。
そうやって机に突っ伏して念じる。
「お、いーーろく、ま、六真!」
ビクッと身体を震わせて目で声の主を探すとそこには友だちの才場陣だった。
「良かった〜お前、家にも電話したのに中々でてくれないしよ。それに1週間も休んでよ……ヒヤヒヤさせんなよ」
「陣……ごめん」
ドタバタしていて連絡とかもできていなかった。
「心配したんだからな、またお前が"あん時"みたいになってたらよ」
「ははっごめんごめん。帰りに何か奢るから」
「い〜や!俺ん家に来い!!一緒に飯を食べようぜ。これは決定だ」
「わ、わかった。ありがと」
キーンコーンカーンコーンーー
呼鈴が鳴って朝のHRが始まる。
「まだまだ話したいことが山程あるけど忘れんなよ」
「おう」
こうして心配してくれる友人が居てくれて僕は嬉しく思う。
ガラガラーー
「席につけ〜朝のHRはじめるぞ~」
どうも〜蒼井空です!
読者の皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
今日は【バレンタイン】、好きな人やお世話になった人にチョコをプレゼントする日ですね(*^^*)
僕はチョコを貰ったのは学生ぐらいに1個ぐらいでしたね…(義理チョコ)
読者の皆さまはどうでしたか?
それでは長々と書きましたがまたお逢いしましょ〜う(^o^)/




