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第二話 目覚め

 屋上での戦いが終わり。保健室のベットで眠っていた。


 「うぅん……ここは……」


 目を覚まし、身体を起こす。


 視界がまだぼやけているが近くに座っていた彼女が本を読んでいた。


 「あぁ良かった。無事に起きたね」


 彼女は、確か穂野江夏という女の人で【餓鬼?】とかいう化け物から救ってくれた人である。


 「あぁ……はい、大丈夫です。助けて下さってありがとうございます」


 僕は、頭を下げ、礼を述べたが彼女は、罰が悪そう顔をしていた。


 「ごめんなさい……貴方を巻き込んでしまって、怪我を負わせてしまって、本当にごめんなさい」


 深々と頭を下げられ、困惑する。


 どうして謝る必要があるのだろうかと不思議におもう。


 「私は、日本政府所属で悪魔、通称【D】の調査をしに、ここの学園にきたの」


 調査よりも耳に疑った……日本政府だって?それに悪魔!?


 驚きの顔をだしかけたが話を聞く。


 「ここの学園に転校してから調査をするつもりだったのだけど数値から微量の邪気を感知して向かっていったのよ」


 「それで運悪くアイツに出会って、僕は……襲われたんですね?」


 「そうよ……人気のないあの教室に餌を撒いたつもりが仇となって負傷者がでてしまった……本当にごめんなさい」


 何度も謝ろうとする彼女に立ち直らせようとさせる。


 「そんなに頭を下げないでくださいよ!穂野江さんのおかげで生き延びれましたから」


 満面の笑みで答え、安心させる。


 「ありがとう……」


 顔を俯かせたが言葉には、落ち着きを取り戻していた。


 「ところで貴方は、あの事は覚えている。気絶した後の記憶はどうなの?」 


 「気絶した後……ですか。あのまま意識が無かった思うんですけど、なにか、ありましたか?」


 真剣な眼差しでこちらを視ているが訳が分からなかった。


 「そう……なら良いわ」


 そっぽを向き、ブツブツと考えていたがほんの数秒で終わり、こっちに向く。


 「貴方には、二つの選択があります」


 「選択……ですか?」


 突然に言われ、反射的に首を彼女の方に反らす。


 「政府で貴方を保護するか、私達に協力するかだけど……どうしたい?」


 「保護か協力、ですか」


 「えぇ、でもとりあえず考えて置いてね。明日までには、返事をもらいたいから」


 彼女は、スカートのポケットからスマホを取りだす。


 「連絡先を交換しましょう。なにかあったらの場合に備えて」


 「あぁ、はい、ちょっと待ってくださいね」


 ズボンのポケットに入っているスマホを取りだし、LDEUラデウで互いに交換しあった。


 凄みのある顔で絶対に断らせない気持ちを乗せた口調で言う。


 「とりあえずは、自宅まで貴方を護衛するからね」



 「わ、わかりました。お願いします」


 タジタジになりながらも首をぎこちなく縦に振った。


 そして道中の帰り道で彼女は、耳にタコが出来る程にあることを聴いてくる。


 「貴方……本当にあの時、意識がなかったのよね」


 「だから何度もいってるじゃあないですか!意識は無かったって!!」


 といような会話を延々と繰り返していたら僕の家に着いていた。


 「着いたわね。一人暮らしなの?」


 「まぁ、はい、そうですけど……」


 「ご両親は?」


 少し、渋い顔をした気がするが僕は精一杯の笑顔で応えた。


 「親は……交通事故で、亡くなったんです。僕が中3の頃だったかな……」


 「あっ……そのごめんなさい。嫌な事を思い出させちゃって」


 「大丈夫です。慣れましたから」


 ガチャリと音を鳴らし、鍵を開けて家の扉を引こうとする。


 「それじゃあ私はここまでね」


 「そうでしたね。護って下さってありがとうございます」


 「元は、私の責任だから……あっ、これを渡しとくわね」


 鞄からゴソゴソと漁って彼女は、漁っていたら一つの札を渡された。


 「これは?御札ですね」


 「そう。お守りだから、寝るときに体の真ん中に絶対に貼るのよ」


 念を押され、習字で書かれた御札を受け取った。


 「わかりました。それじゃあ、おやすみなさい」


 「おやすみなさい、六真君」


 僕は、家の中に入り、いつもなら普通にご飯を食べ、お風呂に入り、寝るという何気ない生活リズムをとろうとしたがドッと疲れがでた。


 忘れずに胸の心臓辺りに御札を貼り、大の字に身体を寝転ばせ、瞼を閉じ、死んだように眠った。


続く

遅ればせながら人魔転生の次の話を書けましたがどうだったでしょうか?

最後まで読んでくださったらありがたいです!

それではまた逢いましょう!!

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