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番外 もし間違いが起きたら……

良い子はまだ見てはいけないぞ!(R16)

 「六真様、あそこはなんですか?」


 指を指した場所は男女が泊まる場所……つまりラブホテルである。


 「いやぁそこはまだ早いよ」


 「そうですか……わかりました」


 ちょっとしょんぼりした顔をする天ちゃんに僕は良心が少し傷つく。


 「……わかった。行ってみるかい?」


 「よろしいのですか?」


 「うん……まぁこれも勉強かもな」


 そうしてラブホテル【愛の籠もり】に入る僕らは緊張する。


 「お客様、当店に泊まれますか?」


 「はい、少し休憩をしたくて」


 「左様ですか。それでは休憩時間は三十分で四千二百円となります」


 うっ……高い。けどこれも彼女が人間界を知るためだと思いお金を払う。


 「支払いを確認しました。それではこれを……」


 部屋の鍵を渡される。081号室と記された所にエレベーターで向かう。


 「凄いですね。これが機械なんですね」


 「……」


 僕は緊張して何にも言えなくなる。


 エレベーターが目的の場所についたのかチーンと音が鳴り、扉が開く。


 そして目的の部屋に行き、鍵を差し込む。


 隣の部屋からはなんだか甘い女性の囁やかれる声、男の唸る声がいくつか微かに幻聴かもだが聴こえる。


 「あの……六真様、この声は一体?」


 「あっっは、ハイロウカ」


 ここに居たらきっと怪しまれる。


 そそくさとガチャリと部屋を開ける。


 部屋は、二人分寝れるぐらいのベッドがあり、シャワー室も完備されている。


 そしてテレビなども置かれているがランプや天井の光が妖しく二人を照らしてくる。


 ドキンーードキンーー


 な、なんだ。緊張するなよ。たかが休憩するために寄っただけじゃないか。


 天ちゃんは顔を紅くしてるのかフルフルと身体が震えていた。


 どっちも同じ気持ちらしい。


 男女二人が一つ部屋の中で……しかも相手は誰もが美少女と認め、男を振り向かせる美しい華の容姿をしている。


 そんな女性が自分の隣に……しかも後ろにいるのだ。


 僕も健全?とは言えないがそれでもそういう事に興味を持つ年頃でもある。


 「やっ……やっぱり出ようか!」


 「いえ……少しここに居たいです」


 えっそ、そんなヤバい。


 ここに居たら間違いなく理性が飛んで彼女を……。


 僕は、野生の狼の本能を開放させないようにしたが。


 「六真……様、少し熱いですね」


 「う、うん……」


 パチパチと彼女は自らのフードのボタンを外していき、シンクの肌が露出する。


 僕も呼応するかのように制服を脱ぎ、ワイシャツのボタンを外す。


 「六真様……抱きついてもよろしい……ですか……」


 ウルウルと瞳が揺れ動き、上目遣いでこちらを視る。


 僕は完全に理性がノックアウトし、こう答える。


 「良いよ。ホラ……」


 両手を広げ、彼女を受け入れる。天ちゃんは躊躇いなく僕の身体に身を預ける。


 「六真様……」


 彼女の紅くシットリした柔らかい唇が近づき、僕はそれに合わせる。


 そして互いに初めてのファーストキスを……した。


 「良いの……こんな僕でしかも天使はキスとかしちゃ駄目なんじゃ」


 「大丈夫です……心を許した貴方なら……」


 そうしてベッドに寝転び、互いに見つめ合う。


 二人は服を脱ぎ、抱き寄せる。


 天ちゃんの隠された宝満の果実が飛び出し、綺麗な素肌。


 対する六真は、鍛え抜かれた腹筋と腕の厚さがでる。


 「天ちゃん……」


 「六真様……」


 そうしてお互いに愛を育もうとしていたーー。


 「うわァァァァ!!」


 ガバっとベッドから飛び起きる。


 「僕は……なんて夢を……しかも天ちゃんと」


 そんなふしだらな夢をみた六真は、赤面し、恥ずかしくなる。


 でも……あのまま続ければ……いやいや何を考えてるんだ。いやでも。


 そんな夢と現実を考える。


 「やっぱり僕って……エッチなのか?」


 もしかして昨日のあのホテルが原因なのかな。それとも天ちゃんとあんな風になりたいのかな。


 うーん、うーんと悩んでいる二階の部屋で考えていた六間だった。

どうも〜作者の蒼井です!

何をとち狂ったのかこんな事を書いてしまいましたが大丈夫ですよ。

【夢落ち】です!!

六真君は思春期ですからこんな事を夢で見てしまったんでしょうね(^_^;)

それでは長くなりましたがまたお逢いしましょ〜う(^O^)/

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