第二十一話 暴欲の鬼
夜の何処かの裏路地。
寂れて誰も寄りつかないジメジメとした場所。
そのなか、DDO隊員十五名が戦っていた。
「コイツを確実に仕留めろ!!」
一人の隊員が号令をかけ、討伐対象に襲いかかる。
「戦は愉しいなぁ!!」
紅く燃える肌、二本の立派な角が生え、ギザギザの歯をしている。
闘争本能をギラつかせ、襲ってくる人間に立ちはだかる。
鬼はボキボキと骨を鳴らし、己に向かってくる餌を喰らう。
「オラァァァァ!!」
技術もクソもない力技の剛腕を振るわせ、隊員らに致命傷を負わせる。
「グハッ!?」
「ご、ぁぁぁぁ」
肋骨、脚、顔などの骨が砕かれた隊員はなんとか受け身をとり、最悪の事態を回避していた。
全員、まだ動けるがこのまま戦闘続行は不可能。
「クソっ!!」
「ハハッ避けねぇとあぶねぇぞ!」
そこには確実に暴力と理不尽の塊がいる。
戦闘から開始して十分も経たずに部隊は壊滅状態だった。
リーダーである奏上代が判断する。
元々は、少数精鋭で偵察としてターゲットを監視していたが勘づかれ、戦闘に入ってしまった。
「全員撤退するぞ!」
「そんな!?隊長、せっかく奴と接触できましたのに!?」
「今は命を惜しめ、奴の情報は仲間に共有される。そこで確実に仕留める」
「わかり……ました……」
苦虫を噛み潰したようにその場から離れようとするが。
「逃さねぇよ!!」
地面を蹴り上げ、リーダーである代を掴もうとする。
だが……
「捕まんねぇよ!これでも食らっとけ!!」
ピンっと栓を抜き、鬼の前にボール型の何かを投げつける。
それはいざというときに懐に忍ばせた閃光弾。
「グッ……」
鬼はまともにくらい、目と耳が潰されてしまった。
「逃げられたか……まぁ良いか」
隊員たちの姿は無く、鬼は一人だけポツンと残っていた。
チッと舌打ちするがイライラする。
せっかくの愉しみを強制的に終わらせられ、ガンっと壁を殴りつける。
壁は大きなクレーターができ、パラパラと粉が落ちていった。
「まぁ、彼奴等との戦は愉しいがもっと強い奴がいるはずだな。ククッ……」
不敵に笑い路地裏の奥に入っていった。
鬼は、凶暴さに恐ろしさを感じ、村から追放されたのだ。
のらりくらりと彷徨い、いつしか人間の街に辿り着き、路地裏で片っ端から強い人間をノシて行った。
もちろんDDOの隊員と戦がいつしか徹底的にマークされた。
退屈しのぎにはなっていたが鬼は満足しない。
いつしか己と対等にやり合える者を探して。
どうも〜作者の蒼井です!
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