第十五話 神の心内
試験前の深夜0時。
穂野江とタケミナカタは、月が明るく照らす外で話をしていた。
「どうでしたか。彼の実力は?」
「ありゃあダメだな」
キッパリとそう告げる。
これがもし本人が聞けば、ショックを受けて立ち直れなかっただろう。
「アイツには、武力・知恵といった才能なんてもんはねぇな」
「そう……ですか」
穂野江は、残念そうに顔を下に向ける。
自分の責任で彼を巻き込み、こんな辛い事をしなくても普通の日常を送って欲しかった。
だが無視できなかった。
あの時、学園の屋上で見たあのどす黒く、吐きそうなあのオーラを出し、上級の天使・悪魔の比では無いむしろ神や魔王に近い力だった。
政府としては彼を拘束し、その実態を掴もうと多分実験としてモルモットにされるだろう。
それを阻止するために特殊情報部課の葉柄に掛け合い、なんとか隊員としてなれるように画策したのだ。
「もしアイツが合格しても、お前らの足手まといになる。そして絶対に死ぬな」
だがらこそタケミナカタの言った言葉は重かった。
「そんな……」
「まぁでもアイツには俺が今できる全ての基礎を叩き込んだ」
「もしそれでも」
「まぁそんときゃそん時だ」
そう言い残し、タケミナカタは暗い森の中に入っていった。
タケミナカタは、昨日のアレに引っかかっていた。
人は誰しも負の感情を持っているが邪気そのものはない。絶対ににだ。
そしてあの感覚は、知っている。
いや知っていたはずだ。
本来神や魔王などの上級に位置する者はたとえ世界が滅ぼうと命が終わっても記憶はなくならない。
それを思い出そうとしても霧がかかったかのように紛れていく。
いや、それよりもあれは人としての生を終わり、魔に魅入られた人間だった。
あの正体は……まさかな。
彼奴等は、完全に葬りさりいないはずだ。
それよりもあれは、神と魔王に匹敵するオーラを持っていた。
全てを終わらせかけない。むしろ滅ぼすための存在でもある。
頬にスゥゥゥと汗が垂れる。
あれがもし人に仇なし、害をもたらすのなら……と最悪の状況を考えるがそれを振り払う。
タケミナカタは試験の為に最後の仕上げに取り掛かろうとしていた。
どうも〜読者の皆様は元気にしていますか?
作者の蒼井で〜すよ!
記事を新しく書くのでどうか見にいただけると幸いです。
今回、六真君は二次試験をクリアしましたが最後の三次試験が残っています。
六真君には頑張って欲しいものです。
それではまたお逢いしましょ〜う(^O^)/




