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アルカロディアの哀しい事情
アルカロディアは、昔は美しくユニコーンも住んでいました。
ところが、日に日に観光客が増え、ゴミも増えていきました。
掃除する人は勿論いました。でも、とてもではありませんが片付けきれる量ではありませんでした。
掃除する人たちはアルカロディアに立ち入り料金を課すことにしました。
毎年少しずつその料金は高くなっていき、賑わいは落ち着きました。
賑わいも落ち着いたことで、掃除する人たちはほっとしました。
だけど、今度は誰も来なくなったことで、掃除する人たちは一人、また一人といなくなっていきます。
ですが残った掃除する人たちは、以前のような苦い思いをしたくなかったので、料金を下げることに反対しました。
その結果、アルカロディアは潰れ、一部の人の粗大ごみ置き場になってしまいました。
粗大ごみはどんどん増えていきます。
そしてトキシア族が住み始め、トキシア族以外住めない場所となってしまったのです。




