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最弱のステラファイター  作者: 星山亜美
トキシア族とプリエステ族

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なぜトキシア族は復活するのか?

スコーピオ「ふうー。疲れた」

アルファレド「スコーピオさま!倒されたはずなのになぜ…!」

スコーピオ「私達トキシア族はいわば汚染の化身。空気やら森やらゴミやら、どこかが汚染されてる限り、必ず復活するの。

汚染だからプリエステ族が浄化してるわけだけど、プリエステ族自身も実は汚染してる。浄化すること自体は間違いではないけれど、プリエステ族は自分たちの汚染に気づいてない。まあ汚染はプリエステ族だけじゃないんだけどね」

アルファレド「僕たちが…汚染の化身」

スコーピオ「気持ちは分かるけど、落ち込まないの。状態異常の力も汚染の力なんだから」

アルファレド「じゃあ僕、状態異常の力を使いません!」

スコーピオ「それは自分の能力を自分で低下させることにしかならないわ。私達トキシア族にとって状態異常は武器よ。それこそ自分の身を自分で守るためのね。」

アルファレド「…!でも汚染の化身なんて、そんなの嫌です!」

クロシア「じゃあプリエステ族に協力する?あなたなら役立ちそうね」

スコーピオ「どういうつもり?トキシア族がプリエステ族に協力するメリットはないわ。」

アルファレド「…だけど、汚染の化身でなくなるんなら…」

クロシア「海蛇のトキシア族は興味がありそうね、ならついてきなよ」

スコーピオ「アルファレド!よく聞いて!ムスティやリザダやメレンはあなたがいなくなったらどうなるの?」

クロシア「仲間の心配なんてしなくていいのよ、ついてきなさい」

アルファレド「そうだ…僕にとっての仲間はムスティやリザダやメレンだ…!トキシア族の盾の誇りを忘れていた!」

スコーピオ「よかったアルファレド…!私達は汚染の化身かもしれないけどね、私達は仲間を守りたいという譲れない信念があるの!」

クロシア「なに悪のくせに正義ヅラしてるの?サウザンクロシア!」

アルファレド「また避けられない攻撃か…僕が盾になる!スコーピオ!」

スコーピオ「私達にとっての悪はあなたたちよ…浄化とは矛盾する行動をとって勝手に自滅してるだけの種族じゃない…フロストニードルグランシェリア!」

クロシア「ヴァルゴ様!」

ヴァルゴ「海蛇がトキシア族の盾なら、わたしはプリエステ族の盾…盾と盾でぶつけあうのをお望みのようね」

アルファレド「それは望んでない!スコーピオ!」

スコーピオ「じゃあね!」

クロシア「逃げられたみたいです、せっかく海蛇のトキシア族を仲間に誘って、いいところまでいったのに…おのれスコーピオ!」

ヴァルゴ「とはいえ、他のトキシア族も絆意識が揺らいでいるものもいるみたい、その者のところへ行きましょう」

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