表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

挨拶

夜明はライブの終わりにまた演説を始めた。

「みなさん。今日は本当に、来てくださってありがとうございました!本当に、本当に楽しかったです!」

大げさにお辞儀をする夜明。ポニーテールが揺れている。

「それで、皆さんにお願いがあって。私のライブ終わりに、皆さんと毎回決め台詞というか、決まった言葉で締めたいなと思って。ライブ終わりの定番掛け合いにしたいんです!昨日の夜、一生懸命考えました!」

「私がぜったーい!って言うので、皆さんその後にアゲインって言ってください!」

会場からおー、ともはーい、ともつかない声が上がる。

「ダサくてごめんなさい。一杯考えたんですけど、これしか浮かばなかった」

夜明がそう言うと会場が笑う。

「じゃあいきますよ!」

夜明が息を吸い込む。

「ぜったーーーーーーい!!!」

「アゲイーーーーーーン」

会場から声が上がる。

僕も少しだけ声を出した。別に、何でもないけど。

「ありがとうございました!!!」

夜明は大きくお辞儀をしてステージから消えていった。

なんとなく、彼女のファンになってしまう気持ちもわからないではなかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ