表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/18

7

7



取り敢えずわたくしは、お姉様達と家で話合うことになった。


「ヨシ! 白百合隊、撤収するよ!」

「「「…畏まりました」」」

(((…スゥ…)))

「警備隊の皆様、ご協力ありがとうございます。魔王種の件は、解決はしていませんが、ある程度決着は付きました」


お姉様の言葉に、仮面メイド達がお辞儀をし、溶けるように姿を消し、警備隊の長と思われる壮年の兵士は、その光景に顔を引きつらせつつ、わたくしの顔を一瞥すると一変して納得したような顔をした。


「そういうことか?」

「えぇ、そういうことよ」


二人の会話の意味が分からず、首をかしげるとイオニアお姉様は愛情(鼻血)を"ツー"っと垂らし、警備隊長は顔を赤くして反らした。


「と、兎に角、何か問題が起きたら我々にも相談してくれ。可能な限り力になる」

「ありがとうございます。でも、大丈夫だと思いますよ。お母様もお婆様も居りますので」

「そうだな、あの方達なら問題無いな。よし、お前ら! 詰所に戻るぞ!」

「「「応!!」」」

「あらあら、相変わらず、体育会系ですわね」

「そういう、そっちは暗殺者集団みたいだぜ?」

「本職ですもの」

「マジかよ、聞きたくなかったぜ」



--------------------



警備隊の人達とは、途中街の門をくぐった所で別れ、わたくしは、スノーサイド公爵家領地の中心都市"ローエングリン"、その領主の館に"帰って(やって)"きた。

館の敷地に足を踏み入れた瞬間。


"バンッ!!"


と大きな音が響き、玄関の扉が内側から勢いよく倒れ、小さな人影が飛び出してきた。

飛び出してきた人影は、わたくしの胸に顔を埋めると、"スゥ、ハァ"と大きく息を吸い、匂いを嗅いだ。


「わたしのアリシアちゃんに混じって、知らない魔力(香り)がするわ。あなた、何者?」


わたくしに抱き付き、上目遣いでそう問い掛けて来るのは、身長140cmくらいのツインテールで、フリフリの魔法少女衣装が似合うお母様でした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 7/7 ・更新されてますね。これからも楽しみにしときます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ