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瞳に、魔物の王種"魔王"である証"魔の王環"がある妹の姿をした魔物について家族会議をすることになった。
(因みに、この世界の魔族の王は皇帝であり、魔王ではない)
「さて、今度こそきっちりと話して貰おうか、フリージア、いや、アリシア?」
「…バレてしまいましたか、イオニアお姉様」
「あらあら、アリシアちゃんはバレないと思っていたのかしら?」
「わたしが娘に与えた剣は、魔剣であってインテリジェンスウェポンじゃないからね」
「わたしもアリシアちゃんが、【思考分割】と【念話】を使ってインテリジェンスウェポンごっこをしていたのは知っていたわ」
「……こ、殺して、わたくしを殺して下さい」
魔剣に宿り、インテリジェンスウェポンのフリをしていた妹に真実伝えると、刀身を明滅させながら悶え始めた。
妹が落ち着くのを待ち、もう一度あの触手鎧が妹の肉体に取り憑いた経緯を聞き出した。
しかし、結局最初に聞いたこととほぼ変わらない内容だった。
「わたくしの本体に彼(?)が混ざった影響か、あの触手鎧さんのことは多少は分かりますよ?」
「あらあら~、なんだか面白そうなことをしてるじゃない?」
「「「「ママ!」」」」
妹からあの自称触手鎧の情報が聞けるというその時、空気を読まないのんびりしたセリフと共に、4代前の国王の第2婦人、わたし達姉妹の祖母であり母親の1人、女王淫魔のエヴリン・ルゥルゥ・スノーサイドが部屋に入って来た。
「この屋敷に新しく来た、あの子の話し? あたしも混ぜて~?」
「まぁ、後程話すことになりますし、構いませんよ」
「あらあら~、ママもあの子のことが気になります~?」
「それは気になるでしょ、なんたって娘の皮を(物理的に)被った魔物よ?」
「記憶も意識も大分わたくしと混ざって、ほぼわたくしになってしまっていますわ」
妹曰く、あれは異世界の日本という国で人間の男だったらしい。
「あらあら~そうなの~?」
そして29歳の夏、会社(?)と言うものの営業(?)をしている途中気が付くとあの洞窟にいたということだ。
「これくらいでいいかしら~?」
そして自分が触手鎧であることに驚き、目の前のアリシアの亡骸に驚き、オークの死体に驚き、洞窟から逃げるため、討伐される恐れが少ないアリシアの亡骸に寄生したっと。
「あら~、アリシアちゃんに新しい身体を作ってくれるの~?」
「大体のいきさつは、分かってきたわ。ところで、ママはさっきから誰とは…な………」
わたし達が、後ろで話しを聞いているはずのママの方を向くと、ママの話しに反応してウネウネと蠢く触手が、僅かに発光し揺らめく六角形の空中に浮かぶ波紋から生えていた。




