教育について
小説を書くためには膨大な時間が必要ですが、仕事が忙しすぎるため、(受験日当日でも小説を書く人間です。マジで時間がないんです)パパっと書けるエッセイみたいなのを書きました。
仕事が忙しくて小説を書く暇がないので、ティーンエイジャーが多いこの場を借りて、勉強と教育について語りたいと思います。
まずこの企画を思い付いた理由は、上司からも同期からも、『勉強熱心だね、よくそんなに頑張れるよね』と言われたことがきっかけです。
確かにぼくは、スポーツ科学や天文学や国文学や物理学や数学や地理や日本史や世界史や政治や経済や心理学や警察白書や消防白書や脳科学や芸術やらと数え上げれば枚挙にいとまがないくらい、休日は図書館に缶詰めになって勉強していますが、『何でそんなに勉強するのか?』という質問の答えは『楽しいから』に他なりません。
東大生や京大生あたりの天才は、『知的好奇心が騒ぐ』と表現しますが、まさしくそれなんですよね。
〝強制的にさせられている勉強は楽しくない〟
〝自発的に行う勉強は楽しい〟
これが大前提で、全ての根幹になるわけです。
今の教育現場の是非を問うことはしませんが、日本のペーパーテストは楽しくないよなぁと、勉強大好きの作者はそう思ってしまいます。勉強好きのぼくですら、学生の頃はテストが大嫌いでした。
それはなぜか?
汎用性がないからだと思うんです。
ぼくが通っていた中学校では、教科書に載っていない問題が、配点の半分を占めていました。例えば、『この宇宙に地球外生命体は生存すると思うか? はいかいいえで回答し、その理由を簡潔に述べよ』という問題です。
今のぼくならマルチバース宇宙論や宇宙背景放射から勘案し、地球が創成される前なら或いは実在したかもしれないが、現段階では生物が生存に適した惑星は地球しか見つかっていないため、その存在に対しては否定的である。しかし、宇宙がいくつも存在すると言うのであればその限りではない。
とでも記述するのでしょうが、中学生が天文学を知っているはずもなく、また科学もここまで進歩していなかったので、当時のぼくは別の回答をしていたのでしょう。
科目は理科で、しかもテスト範囲には宇宙などなかったにもかかわらず、この自由度の高い設問。確か満点を頂いた記憶があります。ちなみに模範解答は、はい(生存すると思う)ですね。存在することを証明する困難さと、存在しないことを証明する困難さでは、天と地ほどの開きがありますからね。
現在ではエレベータで宇宙に行く技術がありますから、宇宙旅行をしていれば遭遇できます。と、うちの中学校であればこれで良かったはずです。
話は逸れましたが、日本のテストは知識を問う問題ばかりで、柔軟な発想力、豊かな表現力、緻密な論理性など、社会人として必要なことをあまりにも粗末にしていると思うんですよ。
これでは楽しくなくても仕方がないです。
そんなのは記憶の出し入れじゃないですか。
よく覚えてるね、すごいすごい。
それで社会で役に立つかと言われると微妙なところです。
知識と知能は違います。
知識は物事をたくさん覚えていればそれでいいですが、知能は知識を使って物事をなしていく、いわば応用技術なのです。数学がわかりやすい例ですね。公式を理解しても、実際に式に当てはめる知能がなければ、なんの意味もありません。
ぼくは知識ではなく、知能を鍛える授業及びテストを実施するべきだと思います。
先程の『地球外生命体』の問題のように、持ちうる知識をフル活用して、問題を解いていく。こうした方が個人の差も尊重できると思うのです。
そして解く側も楽しいはずなのです。
〝教育について〟
これは教える側が楽しんで教えるのが大事だと思うんですよ。
まずは興味を持ってもらう。
そのためには、この教科はこんなに楽しいんだよってことを伝えなければなりません。
だから難しいことほど、冗談を交えて楽しく教えないと、聞く側も楽しめないと思うんですよ。
『承久の乱』とか、もう響きからして楽しくないですか?
朝廷(天皇)が初めて幕府に屈服したんですよ。武家政権の誕生です。歴史的快挙です。すげー! じゃあ合わせて『カノッサの屈辱』も覚えちゃおう! ってな感じで興味を持たせる(持ってくれるのか?)のが必須だと思いますね。
「なぜ、勉強するのか?」
「勉強って楽しいのか?」
これの答えは、自分の好きなところから勉強するでいいと思います。
日本史なら戦国時代が好きだから、信長を勉強しよう。
信長は何でこんなに強いんだ? どんな政策をしたのか勉強しよう。え、信長って室町幕府を滅ぼしたの? じゃあなんで室町幕府は滅ぼされたの? そうやって好きなところから派生して学んでいけばいいと思います。テストは点取りゲームと言われますが、別にいいじゃないですか。今は正解率が低くても。受験のときに逆転していれば。
そして教育者なんですが、教えることと、押し付けることは違います。生徒の考え方を尊重してあげてほしいです。教育者は、確かに教える側ですが、生徒から教わることも実は同じくらいあるんですよね。だから、対等なひとりの人間として付き合っていく必要があるのではないでしょうか。
今は小説が書けないので、小説にはせずに、自分の意見を吐き出してみましたが、いかがだったでしょうか?
ぼくはこの学歴社会に苦しめられたひとりなので、だれかの心を救えていたら望外の喜びです!
毎週文章を書かないと絶対にバカになる!
毎日書くのがベストだけど…
勘違いしないで頂きたいのですが、作者は低学歴なので、「なんだよ、コイツは! バカじゃないのか?」と思ったら気にしなくていいです。ぼくも自己啓発本でそういうのを読んだら、なるべく忘れるようにしてます!(笑)