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僕と彼女のたった一つの約束   作者: 竜泉塚神楽
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約束

「片瀬真紀役野々村里菜さん入りまーす」

誰かの声がかかった。するとスタジオの入り口から

「よろしくお願いしまーす」

と声掛けをしながら一人の女性が入ってきた。彼女は今一番人気のある若手女優だ。彼女の演技は素晴らしく海外でも絶賛されている。本番前彼女が俺の前にやってきた。

「久しぶり」

急に目の前に来た彼女に声をかけられたことに驚きながらも平然とした態度で

「久しぶり、きれいになったね」

と返していた。すると、彼女は誰にも見られていないことを確認した後、顔を俺の耳に近づけ

「ねえ、あの日の約束覚えてる?私は果たしたよ。君はいつ果たしてくれる?」

と言ってきた。もちろん覚えていた。あの日した約束を忘れるわけにはいかないからだ。だからこそ俺はこの世界に生き今も壁を乗り越えようとしている。

 この約束は、あの日から始まった二人の約束から始まったことだろう。

 あの日気づいてしまった彼女の秘密。

 それは大学の入学式のことだった。


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