きぼうとみらいのおとぎばなし
これは、きぼうとみらいのおとぎばなし。
このせかいは、おかしのせかいでした。
そしておかしのせかいには、みっつのくにがありました。
みっつのくには、じまんのおかしをそれぞれつくり、せっさたくましていました。
しかし、たのくにのおかしをたべたあるくにのおうは、そのおかしがあまりのおいしさかったため、ほかのくににしっとしてしまったのです。
しっとしたおうは、あくのちからにてをだしてしまい、まおうになってしまいました。
まおうのちからで、ふたつのくにはもとより、じぶんのくにでさえも、はかいしようとしてしまったのです。
ひとびとがぜつぼうしたなか、ひとりのゆうしゃがあらわれました。
ゆうしゃはせいけんをてにし、まおうとたたかい、おうのなかにねむるわるいこころを、ふういんすることにせいこうしたのです。
そしてゆうしゃはいいました。
これから、それぞれのくにからおうをだし、さんにんのおうでくにをつくりなさい。
そして、それぞれのくにがふたたび、あくのちからにてをださないよう、せかいをみちびくのです。
さんにんのおうがおさめる、よっつめのくにができました。
それから、おかしのせかいは、ずっとはんえいしつづけています。
そう、これは、きぼうとみらいのおとぎばなし――。