ペケポンは語る……!
「抗議の自殺…とは、チョット違う…」
「チョット?」 「うん、チョット!………
抗議はしてるから……ね!」
「自殺ではないと?」 「まぁ…みずから!おのずから……死んだ訳だから…自殺にはなる訳ダケド普通の自殺とは…違う!」 「……何が?」
「普通の自殺と違って、死んだ者に、悲しみはない……楽しんで旅立ったのよ!」
「………楽しみ?」 「うん!楽しみ……」
「そのこころは?」 「うん……どうせ、我々のような!どうしようもない、負け犬は死ぬ時は…どこかの汚れた部屋で腐っていくしかない、だったら!どうせなら!?、自分の人生と世の中に万歳しながら散ってやろう…と」 「…………」
「刑事ちゃん!ボクたちは…ウンザリなんだよ!」
「なにが…?」 「この世界は素晴らしいのに、美味しい物に便利な物はあって!人々はお互いを深く愛し合っているのに!ボクたち、負けワンワンには関係がない!それが、悔しくて!不貞腐れて…もう、もう…自分たちには、爆発しかない!となったの!」 「………」
「次の爆発は…この世界のどこかの銀行で自分を人質にした、銀行強盗が起こる!」
「?」 「……自分の首に刃物を当てて、銀行の行員に金を要求する!断られた瞬間に…スパー!!」
「………!」 「これは…金が目的ではなく、人の心にずっーーーーと残る事!だから、オドオドしながら要求!断りやすいように!」 「………!」
「断った行員にぶしゃー、その行員の一生に一緒に生きることができる!」「う〜ん!!」
「この爆発はニャン子ちゃんの爆発……」
「……コン吉くんとニャン子ちゃん……?ペケポンは……二人とはどうやって知り合ったの?」
「………今の時代、同じ思いの人と出会うなんて……どうとでもなるでしょう?」
「まぁ…そうか、 それにしても………
ペケポン!キミは……オモシロイ奴だね!」
「でっしょ〜!よく言われます。」
「友だちになろうよ!」 「いいよ!」
「ペケポンにぃーボクの秘密を教えてあげる!」
「なぁに?どんな秘密?」
「ボクは過去に……人を殺した事があるのよ!」
「……えー!ホントに?、スゴクは……ないんだろうけど、そんな人が警察?」
「誰も知らない事だから…ペケポンとボクの取り調べも…誰も聞いてないし」
「……そうなんだ!で、前に殺しをしたから…だからなに?おまえも殺るぞーって!言いたいの?」
「違うよー!殺した方法、中々のユニークで粋な殺しだから、キミに聞いて欲しくて…」
「ハイ!伺いましょう……刑事ちゃん!」




