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意外とモンスターって話通じるんですね  作者: 豚煮豚
本編

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2

 

 というわけで自己紹介だ。


 俺の名前は松田優二。ここでは普通にユージって呼ばれている。


 で、ここからが本題になるんだけど、どうして俺が人間なのに魔族と話せるのかっていうと、それはめちゃくちゃシンプルな理由で、某猫型機械の某蒟蒻と同じような原理になっているそうだ。


 そのときの回想!カモン!!!



 ――――― 



「うわぁ!!また会いましたね!!!」


「また会ったな!!まず始めにな!これは言い訳じゃないんじゃが、ワシとしてはお前みたいに好戦的な奴はじめて会ったからな!だから大事なところでまたちょっとミスをしてしまったんじゃい!それを説明せんとと思ってな!!また呼んだ!」



 元気なジジイだな。


 あ、ヤベ。やっちまった。



「ここでは!ワシの悪口は控えろと言ったじゃろ!わかってんだよ!お前の考えとることなんてな!!」


「は、はいぃ、すみません!」



「わかってんだよ!!」っていう発言で本当にわかってんのも珍しいな。


 さすが神と言ったところか。


 てかなに?なんの用?



「なんの用じゃないわい!!お主のために呼んだと言ったじゃろ!!」


 そんなこと「言ってなくない?じゃないわい!!」



 先読みされた。


 そんなこと言ってなくない?って思うつもりだったのに。


 神様には勝てんな。


 この明らかに雲の上みたいな天界っぽい空間。そこにいるいかにもな神様である神様。人の心まで読めてしまうこの人はめちゃくちゃ上位の存在だった。人間と犬とかそういう次元じゃない上位の――



「なんだいきなり!!説明口調になりおってうるさいぞ!!!」


「見てる人のために説明しないとでしょ!?ここがいかにも天界みたいな天界だってことくらい言っておかないとでしょ!?」



 気が利かない神様だ――あ!ごめんなさい!!悪気はないんです!!



「ワシにも訳のわからんことを言うな!!なんか生意気だぞ!!!」


「まあまあまあ!!そんなことはどうでもいいんですよ!!本題入ってください!本題!!」


「どうでもいいなんてことはなぁ!!まぁよい!!話をしてやるとしよう!!」



 “ほっ”


 やっと本題に入ってくれそうだよ、全くぅ。



「もう構ってやれんからなにも言わんぞ。まぁ、本題というのはだな。お主にちょっと過ぎた力を与えてしまったという話じゃ。

 そもそもお主が使っていた世界の言語とこの世界の言語は違う。そこで!お主が生活しやすいようにわざわざ『ほんやくトンカツ』という便利な秘密の道具を用意してやったのじゃがな!

 ――お主が『ウマイウマイ!』と言って食べていたアレじゃ!わざわざ塩とわさびまで用意させよってからに、まぁいい!

 ちょっと設定を間違えてしまって、人間だけではなくてモンスターの――彼らは自分たちのことを魔族と呼んでおるが、言葉までも理解できるようにしてしまったのじゃい!!そういう話じゃい!!」



 あの美味しいトンカツ……


 肉汁がジューシーで、衣が“サックサク”の高い店みたいな味がしたあのトン――



「バカタレ!先に『ほんやく』の部分に触れんかい!『トンカツ』が気になってどうするんじゃ!」


「すみません!ついめちゃくちゃ美味しかったので思い出しちゃって!!」


「そもそも『ほんやくトンカツ』であることを告げずにそれを食べさせたこと自体にもツッコんでほしいものじゃがぁ……まあまあ、それはいい!」



 トンカツ食べたぁ。


 トンカツが食べてぇよ。


 異世界ってメシが不味いんだよなぁ。食べれる量もそんなに多くないし。


 飽食の時代に戻りたいよ……あぁぁあ!神様が俺のことを間違えて殺さなかったらこんな微妙な世界に来なくてもよかったんだけどなぁぁあ?マジで、なんでこんな微妙な世界に送ってきたかなぁ?なにもかも中途半端な微妙な世界でさぁ――



「もう!まだ言うか!まだ文句があるのか!!」


「そりゃあるに決まってますよ!!あの不治の病とかいうやつクソほど大変だったんですからね!!なんか身体が“ビリビリ”って内側から引き裂かれる感じがして!なんていうのかな?なんか身体の中からモンスターが出てくるような感じ!?わかんねぇか!体験してないからわかんねぇか!!ね!?」


「本当に面倒な奴を殺してしまったわい!」



 意外と話ができる神様。


 なんかもっとくれないですか?


 もっと無双したいんですけど?


 そういう系のアレコレくれたりしま――



「やらぬ!そもそもあんな力をいきなり与えられても破綻するだけじゃぞ。お主もわかっておるじゃろう?」


「いや、わかりません」


「お主の世界にもあるじゃろう。宝くじとかいう無双制度が!アレの力を得た人間は大抵の場合で不幸になっておる!つまりは!力なんかあっても幸福にはなれないということじゃ!」

(無双制度ってなに?)



 じゃあ、どうやって幸福になればいいんですか?


 もう口開かずに質問しますよ。



「幸福とは沸き上がってくる物じゃ!今のワシから言えるのはそれだけじゃな!!じゃあ!そろそろ文字数が来るから話は終わるとしようか!!またな!!」


「またね~(ダミ声)」



 ―――――


 まあまあ、こんな感じですわ。

 次はどんな話をしようかな?

 そうだ!せっかくならこの世界でできた友人の話でもしてみるか!

 というわけで!――次回へ続くぅ!!






他にもたくさん同時連載してます!

もしよかったらみてみてね?

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