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[完結済]【呪い系ホラー】こはるちゃん、いっしょに。  作者: てっぺーさま
第三章 復讐の始まり

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合鍵

【復讐は姉の怨念とともに——】

 二か月後、恭弥は雅と再会した。

 指定した公園に現れた雅に、恭弥は包装紙で包んだ箱を差し出した。

「ん? それは?」

 雅が怪訝そうな顔で聞いてくる。

「ぬいぐるみです。監視カメラ内蔵の」

「え、監視……」

 とたんに雅の顔が不安げに曇る。

「雅先輩、これをプレゼントだと言って、あの女に渡してくれませんか?」

「それを……彼女に?」

「はい。部屋が見渡せる場所に置いてもらえると助かります」

 雅は小さくため息をつき、あきらめたように箱を受け取った。

「……わかった。渡すよ」

「ありがとうございます。カメラ付きってばれないように、箱は別のものに替えてあります」

 雅が苦笑する。

「相変わらず、手が込んでるね……」

「あの、頼んでたものは?」

「ああ、手に入れたよ」

 雅はそう言って、ズボンのポケットから取り出したものを手渡してきた。

 恭弥が受け取ったのは部屋の合鍵だった。

「ありがとうございます。でもこれ、作るの大変だったんじゃ?」

 そう聞くと、雅は少し得意げに笑った。

「そうでもなかったよ。彼女が家に来たとき、キーケースを鞄からこっそり抜き取って、彼女が帰ったあと急いで作りに行ったんだ。彼女が気づく前に、部屋にキーケースを落としてたよって電話して届けてやった」

「なるほど。雅先輩の家でキーケースが見つかったなら、彼女も不安に思わなかったでしょうね」

「たぶんね」

 恭弥は受け取った合鍵をさっそく自分のキーケースに取り付けた。これは絶対に失くすわけにはいかない。

「そういえば、部屋の写真もありがとうございます」

 先日、本田奈央の部屋の写真を雅からメールで受け取っていたのだ。

 どういたしまして、と言ったあと、雅は少し緊張気味に口を開いた。

「恭弥君、うまくいくといいね」

「はい、がんばります」

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