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お腹すいたー。疲れたー。


「ただいまー」


 ちょっと暗くなった、18時くらいの時間。


 仕事を終えて、くたくた。


 靴下を豪快に脱いで、洗面所に突入。


「うえええー」


 まずは、手洗いうがいをします。


 石鹸で指と指の間もしっかりと泡立てて、ごしごし。肘から手までの間もしっかり洗う。

 消毒液は手を痛めるので、私はぬるま湯で手を洗う派だ。細菌滅菌!


 そのまま水を口に含んで、上を向き、がらがらうがい。喉も大事ー。


「お風呂、沸かそー。肩痛い、足痛い、ストレス多すぎ」


 やっぱり疲れたら、半身浴。40℃くらいのお湯を、下半身が浸かるくらいの量で溜める。


 ゆず系の入浴剤をいれて、15分浸かるのが好き。

 足が疲れたら、冷たい水と温かいお湯に5分ずつ浸かるのを5回くらいしたりもする。サウナみたいな感じだ。筋肉を緊張させたり、緩和させたりすると、なんかととのう。


「お、と。お風呂に入る、そのまえにー! 電子レンジにかけて解凍しとこ」


 冷凍庫から鶏肉を取り出して、レンジで解凍にかける。


 今日の夜ご飯は、蒸し鶏の予定なのである。つけだれー、ゴマだれ、しおだれー、ネギだれー。


「ご飯も炊くかー」


 なんだかんだ予定はずれるけど、お風呂が沸いてから入れば良い。


 2合分測り、ボールとザルに入れて、水でじゃかじゃか。強く洗いすぎるとお米が痛むので、軽く軽く。2、3回洗い流す。

 研いだ水が白くなるのは肌ぬかが取れてるからだけど、悪い成分というわけでもないので、少し水が白い程度でも大丈夫なのだ。


 釜にお米。新米なら水は少なめ、古米なら水は少し多めに入れて、セットする。時間があれば、水に浸けて、水分をお米に吸わせるのがグッド!


「炊飯器よ、あとは頼んだ」


 圧力鍋とか、土鍋で炊くのも美味しいけど、炊飯器の便利さには敵いませぬ。スイッチ押せば炊けるんだもん。たまーに、友人が遊びに来たときにお鍋でも炊きますが、ちと面倒なのだ。


 ーーぴぴぴぴっ、お風呂が焚けました。


「はーい!」


 化粧落とし、ボディソルト、シャンプー、トリートメント、ボディシャンプー、お風呂の空き時間用の蒸しタオル、その他もろもろが入ったお風呂セットを持って、お風呂場に。

 女子の入浴は、時間がかかります。


 しっかり洗い終えて、お風呂に足先から入る。


 バスタブトレーという、バスタブに横に設置できる机に、防水ケースに入れた音楽プレイヤーを置いて、好きな曲を流してリラックス。

 何も考えたくないので、歌を歌う。蒸しタオルをお湯に浸して絞り、目の上に乗せた。柚子の香りが眠りの中に誘ってくるけれど、アラームが鳴ってお風呂の時間は終わり。

 水を吸い過ぎて、ふやけちゃう〜。


 お風呂から上がり、化粧台の前に座る。

 保湿に、化粧水、乳液、クリームを塗って、マッサージ。肌は温まると毛穴が開いてしまうので、化粧水などは冷蔵庫で冷やしてあり、肌を締める(管理方法は化粧品の後ろに書いてあることが多いと思うので、確認すべし)。毛穴は刺激が大敵である。

 マッサージも力はなるべくかけずに、額に向かって上へ上へと血液の循環をイメージして、撫ぜる。


「つかれだ」


 お風呂はエネルギーを消費するので、ソファに座り、テレビを見て、しばらくグダグダ。コメンテーターのツッコミにつっこむ。ああ、なまけものになりたい。


「あ、お肉」


 鶏むね肉を、レンジに入れっぱなしではないか。忘れていたことに気づき、ゆっくり動き出す。


 ーー取り出して、いざ調理開始!


 お肉を、まな板の上にのせる。


 油が美味しいから、皮はむかない。分厚いと火の通りが遅いので、ある程度厚さが均等になるよう開いておく。

 そして、フォークで刺す、刺す。熱が通りやすいように、柔らかくできるように、刺す。……上司への恨みが少し出てしまって、まな板が傷ついた。


「おにくー、おなかのおにくー。……あ、やさい」


 なぜか、玉ねぎを切るのを忘れていた。お肉の細菌は中々しつこいので、別のものでまな板を代用。

 玉ねぎは細胞の向きに逆らうように、横に薄切りする。こうすると辛くならない。しゃくしゃくした食感が好きなので、塩揉みして水につけておく。


「玉ねぎ、にんじん以外の野菜を買い置きしていないミス。明日は買い物だねー」


 300gある鶏肉をフライパンに放り込み、お酒、水、砂糖、生姜ペーストを入れる。ネギも入れて、醤油も入れたら、簡素なチャーシューが作れてしまう。


 中火にかけて蓋を閉め、煮立ったら、裏がえす。10分くらい弱火で蒸して、あとは予熱。


 竹串でしっかり火が通っているか確認して、8等分に切り分けて、4つ分だけお皿に乗せて玉ねぎを。


 残りは、明日の昼ごはんのタネになる。


 あとは、たまごスープ。


 鶏がらスープを溶いて、かき混ぜながら卵を入れておしまい。火がすぐに通ってしまうので、かき混ぜながら出ないとダマになるのだ。卵スープのたまごだま。……あんまり美味しくない。


「ご飯、出来た」


 ご飯はとっくに炊けているので、お椀に盛って、お盆にのせた。一緒に乳酸菌飲料も摂る。夜に飲むと寝つきが良くなるので、欠かさず飲むようにしている。


「いただきます」


 タレは、ゴマだれを選んだ。まず、お肉を少しだけ浸けて食べる。


 ーーうん、美味しい。玉ねぎをもりもりにして、蒸し鶏と一緒に合わせて食べると、しゃくしゃくとした食感が楽しめる。


 たまごスープはあったかくて、まんぞくまんぞく。


 時間をかけて食べ終えた。


「ごちそうさま。そして、わたしお疲れ様」


 これからは、ご褒美の時間。


 大好きなシリーズの本を読んで、ニヤニヤしながら、ソファに転がる。静かだと寂しいので、テレビはつけたまま。


 バタバタ足を動かして興奮しては、熱中する。


「はー、あと50ページ」


 ドキドキ、わくわく。幸せだ。


 ひたすら楽しんで、22時になった。時計が時間を知らせるように、オルゴールの音を鳴らす。……誰もいない。すこし、くるしくなる。


 ーー薬を飲んだ。


「歯磨きしなきゃ」


 いつものように、歯を磨いた。


「もう一日が終わっちゃう」


 これからは仕事の勉強と準備。忙しいときは、この時間がなくなりがち。……勉強は後回しにするタイプであった。


「明日の予定をちぇっく。えと、えと、打ち合わせはー、会議予約はー」


 予定を把握し、一週間先の予定まで確認し、メールも見て、おしまい。

 明日の準備も終えて、しばらく目を休める。目薬とアイマスクで、ブルーライトの刺激をなるべく消す。消せてるか知らないけど。


「あ、そいえば、お隣さんにお裾分けしてないや」


 メロンが、友人から4玉も送られてきたのだ。食べ切れない。季節のお裾分けはすごいことになる。熟れたらきっと美味しいぞー。


 ーーま、お裾分けは明日の私に任せましょう。もう遅いし。


 23時になったので、私は大人しく眠ります。


 アラームをセットして、枕元のランプを切り、眠る。ねむる、ねむる。


 良いことだけを抱えて、明日におはようをするのだ。


「おやすみなさい」








 明るくハッピーな夕食の時間でしたが、あっという間におやすみになってしまい、少し物悲しげな感じでした。作者はこの人のように活動的になれる日が来るのか。

 お楽しみいただけましたら、嬉しいです。


 次の話は、この部屋の隣人のお話になります。2話の方です。


 もし、ブックマークや☆をつけていただけますと、怠けた作者がこの主人公以上に真面目な生活を送り始めるかもしれません。よろしくお願いします。

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