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「暮らし」など

シェイド

作者: 維酉

日々に呑み込まれる朝の

単体で輝こうとする

ひかりを

今日をかたちづくる

ひかりの粒々を

胸にしまいこもうとして

わっとあふれる

ひかりが

胸をしめつけている


生きるゆううつと

食事と性と衣服と在処


昨日の夜は

不安定だった

混沌とした街の陰で

なにか

熱源を探していた

だれにも救われない街の陰で

よるべなく揺れていた


よるべなく揺れている

朝のかたちはふたしかで

どこにわたしはいるのかと

無性に胸のうちがざわざわとして

なぜか腹が立って

ふつふつと精神の中枢が沸き立つ

わっと泣き出したくなる

のになぜか

わたしは食事をする

性を忘れる

衣服を着る

在処を覚えている


空を仰ぎ――

よるべなく揺れる

街は混沌としている

満ち足りていないとなんとなくおもう

生きるゆううつが

食事が 性が 衣服が

在処が

わたしのりんかくを浮き上がらせている

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