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新世紀の殉教者

ドランクミュージック

作者: keisei1

 ネットニュースに溺れて 痺れた頭に濡れタオルを

 少し疲れてたみたいだ 人の顔色をうかがって


 それはそれでいいんだけど


 多少なりとも僕に 利があるとするならば 

 それは愛情以外にないと 信じるしかない


 この脆弱さよ

 


 煙草を吹かしていた老父が 銃で撃たれたって話

 銃をぶっ放した青年は イカレテたけど 正気だったらしい


 彼の心の闇には踏み込まないけれど



 目覚まし時計 リンリン鳴って

 行き場のない 思いって奴

 とりあえず 宝箱へ

 

 バスに乗り込んで 隣の美少女に

 横目で視線をチラリ


 今日って「日常」 ずっと続くのかな

 今日って「永遠」 終わりはないのかな



 大統領になった男が ヤク断ちを決意して

 フラフラした頭で 執務に取り組んで


 核弾頭のスウィッチをドランクして 押したって悲劇を

 笑い話にして 今日の仕事を 

 とりあえずは 片付けてみせようか

 

 

 いつかは来る終わり

 心なしか気になる

 近いかもしれない死も

 全ては灰と化すとしても


 出来るならば

 誰かと一緒にいたい

 ぼんやりした頭でさえも

 銃で撃ち抜いて


 終局


 

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