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トカゲと散歩  作者: *ファタル*
本編2異世界コミュニケーション
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第33話 お風呂がある!

 慌ててフェラリーデさんの方を見ると、穏やかに微笑んでいた。

 誤魔化すように微笑むと、フェラリーデさんの癒しのオーラが強まった気がする。何でだろ…。



「お待たせしました。こちらが着替えていただく服です。

 …患者用で申し訳ありませんが、ハルカさんはしばらく医務室で保護する形になります。」



 フェラリーデさんが衣装を広げながら説明してくれるのを頷きながら聞く。

 患者用ってことは、入院着ですね。入院コース決定。



 清潔そうな白い服。すその長いノースリーブだけど、脇から下がつながってない。

 他には、帯みたいな細長い布に、サンダル…南国スタイルですね。帯みたいな布もきれいな赤だし。



「このトールのここから頭を通していただいて、前後の布を合わせるとこのテラで巻いて止めます。靴はこちらのサーシャを履いて下さい。」



 フェラリーデさんが簡単に説明してくれる。

 やっぱり帯だったんだ。テラっていってた。トールっていうワンピースはしっかりした生地だし、白だけど透けない。



 うん大丈夫そう。1人で着れる。

 サーシャっていうサンダルは、足の甲にかかる部分が麻布みたいな素材で他が木製だった。



 (こんな感じのサンダル持ってたなぁ。もっとヒールの高さがあったけど…。)



 …木製の南国スリッパ?そんな感じだ。

 じゃあ、着替えようかな。この部屋暑いし。袖まくってるけど、やっぱシャツじゃ暑いわ。



「では、早速着替えてきますね。トイレお借りします。」



「…汗を流したらどうだ?とても暑そうだ。」



 額ににじんだ汗を拭いながら、広げられた服をまとめてカバンに入れて立ち上がろうとしたら、クルビスさんが提案してくれた。

 お風呂あるんですかっ。すごく助かるんですけどっ。



「ああ。そうですね。ハルカさんの服装では暑いでしょう。

 ご案内します。こちらへどうぞ。」



 私が期待に目を輝かせると、フェラリーデさんが案内してくれることになった。

 やった!お風呂っ。






 *******************



 さっき行ったトイレのドアが左端で、右端に同じような引き戸があった。

 ここがお風呂かな?



「ここが浴室になります。

 靴を脱いで、中に入ってください。先程と同じように、一通りご説明します。」



 私の予想通り、そこは浴室のドアだった。

 フェラリーデさんが説明してくれるというので、同じように靴をドアの横に置いて、中に入ってついていく。

 使い方わかんないもんね。



 中は大人が5人くらいでも余裕のある広さだった。結構広いなぁ。

 壁際にカゴと袋が積まれてる。



「このカゴに脱いだ服を入れて下さい。

 通常は洗濯物はこの袋に入れてこちらの機械に入れるのですが…。今から干しても今日中には乾きませんね。

 女性の衣服を目立つ場所には干せませんから、少し待って下さいね。」



 …もしやそれは洗濯機ですか?

 円柱形の青い筒に黄色いフタが開いていた。

 カラフルだなぁ。後で洗濯機か聞いてみようかな。



 そのままフェラリーデさんは奥へと進んでいく。

 奥にあった引き戸を開けると、右手側には壁沿いに水色の…イス?があった。左手側の壁には、楕円形の円盤のようなものが幾つかついていた。



「こちらが浴槽…お湯を溜めて浸かります。

 こっちはリューズ、このタイルを押すと水がこの板から出ます。

 少しさがって下さい。こうなります。」



 ちょっと変わった形の浴槽だなぁ。壁際についてるんだけど、その壁が少し曲がっているのか、扇形みたいなフタがついてる。こっちのフタは水色だ。

 後、リューズ…だっけ?そっちはシャワーだよね?



 さがりながらそんな感想を持っていると、フェラリーデさんがタイルを押した。

 すると楕円形の円盤から細かく別れた水が一気に出てきた。やっぱりシャワーだ。



 しばらくすると勢いが弱まって水が止まった。

 あれ?もう終わり?



「一定の時が経てば、自然に止まります。ハルカさんの故郷では、お湯を浴びますか?」



 へ?お風呂はお湯でしょ?



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