表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トカゲと散歩  作者: *ファタル*
本編4森の中へ
141/168

第124話 詰め所への移動 (クルビス視点)

「じゃあ、詰め所に行くか。ルシン降りれるか?」



「はいっ。っんしょ。降りました。行きましょうっ。」



 ルシンは祖父さんの背から降りると、詰め所の方へ駆け出す。

 それを見てハルカも俺に「降りる」と言ってきた。



「フードはちゃんと被ってますから。」



 そう言って、いそいそと俺の腕から降りて行った。

 まあ、森は抜けたし、橋のところで降ろすつもりだった。…だったんだが、何もそんなに急いで降りなくても。



 ハルカが俺から離れて身支度を整えるのを見ながら、妙に納得のいかない気分でいると、祖父さんに肩を軽く叩かれた。

 何故か先に行っていたルシンも戻ってきていて、うんうんと頷いている。



「我慢しろよ。今日会ったばかりなんだ。」



 ハルカには聞こえない大きさで声をかけられる。…我慢出来ない様に見えたのだろうか?

 やはり俺にはドラゴンの血が濃く出てるのかもしれない。自重しなくては。このままだとハルカを囲い込んで離せなくなる。



「お待たせしました。行きましょう。」



「プギっ。」



 手にセパのヒナを乗せてハルカがこちらにやってきた。ヒナがふんぞり返って見えるのは気のせいじゃないだろう。

 こいつのことを忘れてた。ずいぶん静かだったが…お前今まで寝てたな?起きなくていいんだが。



「寝てたんですけど、起きちゃったみたいで。入れてた所から出ようとするので、落ると危ないから持っています。」



「急ぐぞ。もうメルバたちが転移してきてるだろう。クルビス。お前が先に行け。」



 祖父さんの一声で全員で詰め所に向かう。俺が先頭で、次がハルカ、ルシン、最後が祖父さんだ。

 早くリードたちと合流しなくてはならない。長の転移を見た後ならわかる。祖父さんの話は十分あり得ることだ。







 *******************



「クルビス隊長。リード隊長と深緑の森の一族の長様が転移の間でお待ちです。」



「わかった。俺の後ろの3つも同行する。」



「了解いたしまし、た。…ルシェリード様もご一緒でしたか。」



「久しいなガソン。邪魔するぞ。」



「お久しぶりです。よくおいで下さいました。どうぞお通り下さい。」



 ガソンの傍を抜け、入口横の転移の式が描かれている部屋に向かった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=830034175&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ