カーテン
掲載日:2026/10/11
”パチパチパチパチパチパチ”
劈くほどの拍手がこの会場を囲んでいる。
舞台上のキャストたちは何度も、いろんな方向に感謝の姿勢を示す。
僕はそんはカーテンコールが好きだった。
たくさんの明かりにたくさんの拍手、それら全てを含めて成り立つのだ。
これこそ一体感そのものだろう。
外はもうすっかり夜。
広い夜空、徐々に見えてくる星、先ほどよりも広く感じる道。
一歩会場を出た途端、一気に自分の胸の鼓動が鳴り響く。
僕がどれほど興奮して、どれほど感動していたかがよくわかった。
帰り道の住宅街、窓の明かりが消えて、カーテンが閉められる。
僕は家には帰らず、しばらく公園のベンチで星を数えた。




