魔王よ世界を半分にしないか?
「魔王よ世界を半分にしないか?」
何を言っているんだこいつは?
「お前にとってもいい話だろ、この勇者と戦わなくて済むんだからな」
正気かこいつ?ここは絶対に許さないぞ魔王!とか言って戦闘になる流れじゃないのか?
「おい、聞いてんのか?」
「もちろん聞いているとも。ただあまりに急なものでな我も気が動転してしまって」
「おいおい、そんなんで魔王が務まんのか?」
「うるさい!貴様こそこんな提案して勇者が務まっているとでも言うのか」
「いや、俺勇者とかどうでもいいし。一番平和的な解決法をあんたに提案しに来たんだよ」
「これのどこが平和的なんだ!世界半分取られてるぞ」
「それでよくない?それでお互いに境界線はまたがないし争いもしない。そうすればお互いに仲間が死ななくて済むし互いの新たな憎しみも生まれない。どうだ?名案だろ」
「確かに平和の観点から言えばそれは名案と言えるかもしれない。だがしかし、我の目的は世界を魔族の手によって支配することだ。貴様の提案は受け入れられない」
「そうかい、お前にはがっかりだ」
それはこっちの台詞だ。
「じゃあやるか?勇者と魔王の決着」
「もちろんだ。貴様のような志のない勇者に我が負けるはずがないがな」
「そうか、じゃやりますかっと」
奴の勇者の姿が消えた。
その瞬間、視界が逆になった。
なんだ?体が動かない。
視界が暗くなってゆく......
「だから言ったのに世界を半分に分ける方がいいって。魔王は殺ったしあとは雑魚狩りといきますか」




