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神様の手違いで死んだ社畜おっさん、まずは自由を願い、次に明日を願う!TS転生し美少女に!最強チート《願い》は一日一回だけど万能です!異世界スローライフで世界も人も未来も救ってみせます!  作者: 兎深みどり
第一章《TS転生しちゃいました!》

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第2話《誕生》

 まぶしい光の後、気がつくと狭くてあたたかい場所にいた。

 そして耳をつんざくような泣き声。

 ……自分の声だ。


「おぎゃー!?」


 叫んでから気づく。

 手が小さい。

 足も短い。

 視界もぼやけている。


「え、赤ちゃん!?俺、赤ちゃんになってるのか!?」


 ※当面は赤ちゃんなので「」内のセリフは全て赤ちゃん言葉です。


 


 神様の声が頭の中に響いた。


『その通り。希望どおり、美少女として生まれ直したぞ』


「赤ん坊スタートかよ!普通は十六歳から冒険が始まるんじゃないの!?」


『細かい事は気にするな。美少女である事には変わりない』


「いやいやいや!社畜が赤ちゃんからやり直しって、効率悪すぎだろ!」


 


 けれど、腕に抱きかかえられる温もりで、少し落ち着いた。

 母親だろうか。やさしい手に包まれて、心があたたかくなる。


「……まあ、まずは状況整理だな。

 ①生まれ変わった。

 ②赤ちゃん。

 ③性別は……多分女の子。美少女らしい。

 ④親が健在。

 ……今の所、報告終わり!」


 


「この子の名前……どうする?」


 父親らしき人が、弱々しい声で母親に尋ねる。

 母親は少し考えてから、優しく微笑んだ。


「……“ナユ”。新しい世界で、自由に明日を生きてほしいから」


 


 父親はその名を繰り返す。


「ナユ……いい名前だ」


 その声を聞きながら、ナユは小さな手を伸ばした。


「(……なるほど。これから俺は“ナユ”として生きるのか。社畜上がりの美少女ナユ、誕生っと!)」


 


 そう心の中でつぶやいた時、外の世界では嵐が吹き荒れていた。

 勇者と魔王の戦争の爪痕はまだ残り、荒れ果てた世界の現実はすぐそこに迫っていた。

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