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No601(呪い) 翡翠色の文字盤(ダイアル)  作者: SK工房
〜プロローグ〜 2020年横浜元町
3/11

黒いマンション

横浜に住む大学時代の友人から初めてその話を聞いた時には、正直子供騙しにしか思えなかった。最近流行している都市伝説の方が、まだリアルに感じられる位だった。

だが、試しにネットで調べてみた美沙紀は、そこに驚く程の情報を発見した。


大部分はあきらかにインチキ臭い噂話程度のものだったが、中には もしかしたら と思わせる様なリアルな書き込みもあり、美沙紀は次第にその恐ろしくも不可思議な話にのめり込んでいった。



憎い相手に呪いをかけられる。




少し冷静に考えれば、そんな事が現実にあるはずがないのは当然美沙紀にも分かっていた。しかし、今の彼女にはそれを一蹴するだけの気力はなかった。



もしかしたら、彼の無念を晴らせるかもしれない。そう思えるだけで、どれほど救われるか分からなかった。


信じるんだ。憎いあの女に復讐する為に。


改めて、美沙紀の心の中は憎しみで満たされていった。空は、そんな彼女に共鳴するかの様にますます暗くなり、遠くに雷鳴が轟き始めた。


そして、ポツポツと冷たいものが美沙紀の頬に落ちた時、美沙紀は前方にそれを見つけた。


あった・・


本当に、黒いマンションはあった。


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