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 レムキさんや、もう少し分かりやすくお願いできるかな?



(はい。現在、記憶倉庫内では、確定記憶と推定記憶でフォルダを分けております)



 確定記録? 推定記録? フォルダ分け?なんで?



(記憶です。たとえば、白いウサギを見た場合ですが、ウサギは確定記憶として区分されますが、“白い”は推定記憶に区分されます)



 なんでそうなるの?



(条件にもよりますが、“ウサギ”は、外見の特徴で、“ウサギ”と、判別が可能ですが、“白い”については、“白”と言っても、200色あんねんなので…)



 ブツ、何ぶっこんでんだよ!真面目な話しかと思ってたのに!



(真面目な話です。ウサギの例については、あなたの好みに寄せています)



 なんで君に、好みが分かるんだよ?!



(…。)



 …まぁいいや、それで?



(はい。より精度の高い推理を行う為には、まず確定記憶を集めて推理を行い、必要に応じて、推定記憶を使って補完するのが望ましいと判断したからです)



 なるほどね。ウサギの白は、アイボリーとか、クリームとか、言う人もいるって事ね。



(はい。その結果から、あなたは“この世界”に魔法、魔術があることを、“知らない”と判断しました)



 えっ?、そんな事ないよ、ローラさんが「私は魔術師です」って言ってたし、実際、魔術を使うのを見たし。



(あくまで、ローラさんの自称です)



 じゃ、じゃあ管理人さんが言ってた事は?



(会話が多肢に渡ります。どの記憶ですか?)



 たしか、箒を持って白い犬を連れ… 『いってらっしゃーい』とか



(白は200色…)



 突っ込んでほしいのは、そこじゃない!

 …あの時、「魔法のあるワタシの管理地で楽しんで…」とかなんとか。



(…記憶にありません)



 政治家か!



(…類似記憶として「“魔力”のある世か」があります)



 ほら、あるんじゃん!



(違います。“魔力のある”です)



 どういう事? 魔力があるから、魔法も魔術も使えるんでしょ?



(あくまで、管理人さんとの会話と過去の記憶から推理したものですが…)



 いいよ。聞かせて?



(“火を熾す”を、例にします。元の世界では、まず火を熾すという“意志と行動”、次に火が熾きる“科学的条件”の成立、そして最後に、着火という“結果”があります)



 そうだね。キャンプの時、マッチを擦って火を着けたけど、火薬と摩擦が“科学的条件”にあてはまる事だよね?



(はい。概ね合っています)



 じゃあ、よくある魔法や魔術の場合は?



(はい。記憶(知識)によると、先程と同じ例での“科学的”の部分を、他の条件に変えて、“結果”を出すという考えです)



 詠唱とか、魔法陣を描くのが、“意志と行動”で、科学を抜いた“条件”が… 魔力か!



(そうですね。仮に、“魔力的条件”とでも呼びましょうか。“科学的条件”を、全て人外の力(魔力)で補うという発想です。

 更に、追加条件として、魔力の量や質が関係しているという事が多いですね)



 この世界は、そうじゃないの?



(この世界では…   )



 どうしたの?



(推理結果が、あまりにも… その…)



 ぇえっ! 今更っ? もともと仮定の話なんだから、勿体ぶらずに話してよ。



(…はい、では。 この世界では、“結果”ありきで動いています。)



 結果ありき?



(はい。着火を例としますと、先に着火という“結果”を作り、“意志と行動”を実行する、となります)



 何っ?、気持ち悪!、耳に入ってこない。もうちょっと砕いて言って?



(はい、同じく着火を例にします。“意志と行動”として、火の着いたマッチを思い浮かべます。“結果”として、マッチに、火が着きます)



 ……………えーーっ、ちょっと待って! それって、思ったことが起こせるって事だよね?



(はい。実際には、思い浮かべた事を実現させるのに、“条件”として、“魔力”が必要となります。そして、成功の可否は、発動者の魔力量に、左右されると思われます)



 じゃあさー、(世界よ凍れ!)って思い浮かべたら、本当に世界が凍るの?



(はい。世界を凍らせられる程の、魔力が有ればできるはずです。 尚、魔力が足りない場合、発動しないのか、魔力分だけ発動するのかは不明です。)



 うーん、確かに、あの時の出来事と矛盾はしないけど… ローラさん達のも同じなの?



(同じですが、この世界の人は、それに気が付いていません)



 なんでさ?



(元の世界の科学も、トライ&エラーの積み重ねで、進歩してきました。それはこの世界も一緒です。“科学”を、“魔力”と置き換えて進歩してきたと考えれば、そこに、矛盾は生じません。また、凍りついた世界を見たことがなければ、それを想像できません)



 じゃあ、僕は何で、そんな事ができるのさ?



(あの時、あなたは、頭にマンガの画像(シーン)を浮かべ、“結果”を先に、指定していたのです。そして、それに魔力が反応し、あの結果を生んだのです)



 そんな事が出来るなら、この世界なら、僕も戦えるじゃん。てーか、もはや無敵じゃん!



(魔力が続く限りと注釈は付きますが…)



 オレ、ツェー!




(………まもなく覚醒します。これでサポートを終了します。またのご利用を、お待ちしております。ありがとうございました…)



 何、急に! ちよ、ちょ待てよーー!!






 ブォーーン!


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