不思議な夢
4/1である本日、エイプリルフールで「なろうに投稿した」と言いたいがために投稿
連載にしたので続けたいですが続くかわかりません。構想はあるんですけどね。
なんなんだこの感覚は。
以前、同じことを体験したような感覚。
だめだ、今はそんなことに気を取られている場合じゃない。
目の前の敵に集中しなければ殺られる。
「僕が突っ込むからヨルは後ろから援護して!」
ヨルが頷き魔法の詠唱を始める。
僕は剣を構え敵—ドラゴンに向かって駆ける。
ドラゴンはこの世に存在する最上位のモンスターのひとつだ。
僕らのようなたった2人のパーティで適う相手ではないが、立ち向かわなければいけない。
ヨルが放った魔法が、僕を追い越しドラゴンへ飛んでいく。
「ギャァァァガァァアアアア!!!!」
ドラゴンの咆哮は地を揺らし、空気も揺らした。
魔法は咆哮にかき消されだが、少しは注意を逸らせたと思う。
僕は構わずドラゴンへ突っ込む。
剣を振り上げ、上段からの切り落としを狙う。
ドラゴンが振り返っている。なんだ?興味を失ったか?
「おい!そっちじゃない!こっガハッ...!!」
一瞬の思考が命取りだった。体に激痛が走り、自分の体が宙を飛んでいることに気づく。
それと同時に壁に激突する。
ドラゴンを捉えようとするが、焦点が合わない。
体に力が入らず、地を這う。
「ヨル...に.....ろ...」
ヨルの後ろには援軍らしき人影が見えるが、ヨルまでは距離がある。
この間ずっと既視感に襲われている。
大切な人の危機なのに、僕は地を這っている。この状況を以前にも体験した気がしてならない。
ドラゴンは僕を一瞥してヨルへ向かっている。
この後どうなるかは容易に想像出来る。
この感覚が続いたまま、予想が現実になったら絶対に後悔する。
動け動け動け動け!こんな所を這っている場合じゃない。ヨルの元に早く行かなければ。
ボロボロの体に鞭を打ち立ち上がる。
骨が軋む。血がとめどなく流れていく。
そんなことはどうでもいい。
ドラゴンとヨルの距離はどんどん縮まっていく。
「はああぁああああああああああああぁぁぁあああああああああぁぁぁぁあ!!!!」
僕は叫びを上げながら駆け出す。
僕とヨルとの距離はだいたい1km。
ドラゴンが腕を振り上げ、その鉤爪でヨルを切り裂こうとしているのが見える。
急げ急げ急げ急げ。
はやく早く速く疾く!モットハヤクッ!!
「ヨルッ!!」
叫んでヨルの元に飛び込み、抱きながら共に地面を転がる。
どうやら間に合ったようだ。
「良かっ......た......」
霞む視界に、ぞろぞろとたくさんの足が見える。援軍が到着したようだ。これでヨルは死なずに済むだろう。
体の感覚が無くなってきた。
ヨルが泣いて何か言っているが聞き取れない。声がどんどん遠くなる。————
駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
続くかわからないと言いつつ続けたい気はあるので、投稿したからには続けようと思います。
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