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ギブ・マネー・バック  作者: yiyi
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数時間後、燃え尽きた家に一台の車がやってきた。

手下が車のドアを開けると中から一人の男が降りる。

彼の名はエドガー・ジョンソン

この地区一帯、いや世界で名を轟かせているギャングのボス。

「やはり家を燃やしたか・・・」

「GPSで調べた通りあいつらはレオナルドの何かを狙っているのでしょうか?」

「さぁ~な、とりあえず奴らを探せ」

エドガーは再び車にの乗り込み、その場を去って行った。


一方、クリス達はアシュリーが持っている倉庫に車を隠して中に入って行った。

「うわ~なんだか懐かしいな~」

「たしかに俺達もガキの頃は倉庫を秘密基地なんかにして遊んでたな~」

「お二人さん!しみじみしてる所悪いんだけど、早くこの装置の情報を解読しましょう」

アシュリーはパソコンを起動させ、装置をUSBケーブルでパソコンに繋げた。

ハッキングしたファイルを開くとそこには大量のデータが収められていた。

「とりあえず一つ一つ調べても時間が掛かるからこれを使うわよ」

アシュリーはカバンから一枚のディスクを取り出した。

「なんだよ、それ?」

「これはパスワードのデータにしか反応しなくて、簡単に言えばこの大量のファイルの中からパスワードに関する物だけを嗅ぎ分けてくれるのよ」

「あんた準備がいいな、いつから計画してた?」

「あなた達よりもかなり早くよ」

「どうしてそんなにあの金を奪いたがるんだ?」

「悪いけど長話していられないのよ。まだこの中には追跡装置が入ってるんだから・・・」

アシュリーはディスクをパソコンに入れ、機械に任せ自動で検索させた。


数分後、20件のファイルを残し検索が完了した。

「まだこんなにもあるのかよ」

「ここからまた一つ一つ探し出すのよ」

「またかよ!?あとどのくらいかかるんだ?」

「おそらく2、3日はかかるかもね」

「そんなに!?それじゃここには長くは居れないんじゃないか?」

「だからもう出るわよ。移動しながらしか方法はないから」

レオンはエンジンをかけるために鍵をさし、アシュリーはパソコンを持ち上げた。

その時、外から車のエンジン音が聞こえる。


鉄の扉が開いた瞬間、無数の銃弾が飛んでくる。

レオンは車の中で下にかがみ、クリスとアシュリーは物陰に隠れた。

中に続々と知らない人達が侵入してくる。

「おーい、この中に隠れてるんだろ?おとなしく出て来い!」

「あいつら何者だ?」

「たぶんこの機械を狙ってると思うわ」

「出てこないなら、お前らを殺すしかないぞ!」

3人は身を潜め続けた。

「おい!あれをよこせ!」と周りの人に言い装置の中にあるGPS機能でどこにいるか検索した。

画面には大きなコンテナの裏で赤い点が点滅している。

「そこか・・・」とゆっくりと近寄った。

コンテナの角に迫り、銃を握り素早くそこに銃を向けた。

そこにはハッキング装置だけが置かれていた。

「セシルさん危ない!!」

とっさの叫び声に振り返るとクリスの拳が目の前にあった。


「レオン!車のエンジンをかけろ!!」とクリスは大声で叫んだ。

レオンは車のエンジンをかけ、アクセルのペダルを思いっ切り踏み込んで車を倉庫から出した。

クリスは殴った男に銃をつきつけ人質にして車の方へと歩いた。

アシュリーは装置を取りに向かった。


「お前誰だ?セシルとか言ったな、何者なんだ?」

「お前らレオナルド・コールドの金を狙ってるだろ?お前等が狙うなら俺らも当然狙っているということだ」

「邪魔はさせない!俺達があいつの金を奪うんだ」

「ふん、お前等が頑張ったところで奴の金は奪えないさ。俺達が良い例だ」

「俺達はお前たちとは違う!」

「いや、一緒さ・・・やってることはな」

アシュリーが車に乗り込み、クリスも車の近くまで近寄るとセシルを突き飛ばしてすぐさま車に乗った。

3人が乗った車は勢いよくその場から出発した。

「お前たちも車で奴らを追えー!!!」

ギャング達は3台の車でクリス達を追った。

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