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夕暮れの冒険者たち ~世界が終わるこの瞬間~  作者: hikakiso


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ずいぶん遠くまで来ちゃったね。

カプセルの中で女性が寝ている。カプセルが音を立てて動き出す。船内のライトがついて「RECORD」と響き渡った。同時に小形のカプセルも動き出した。カプセルが開いたまま暖かいジェルの様なモノが体を包む。小形のカプセルにはケムクジャラが入っている。


鳥のさえずりが聞こえてくる。女性は目を覚ましたが体はまだ動かない。

目を覚ましたのと同時に機械から針が腕に刺さってまた眠りについた。

ビービーと船内が鳴り女性はようやく体を動かし始めて伸びをした。フアアと大きなあくびをした後にケムクジャラの方を向いた。「ボマーは寝坊さんだな」そういうと女性はカプセルの淵部分に座って「Altair9000全起動。アカネ万全よ。」アカネはゆっくりと体を動かしながら「ケムクジャラそろそろ起きなさいよ!」ケムクジャラは起きないがボアアアと大きなあくび声が聞こえた。アカネは久しぶりのシャワールームに向かった。やっと着く。久しぶりの水とやっと惑星に着くその喜びで心が躍った。


「Altair現在地との距離と地球から送られてきたメッセージを教えて。」

アカネはガリガリとコーヒーの豆を挽きながら聞いた。「地球からのメッセージ1件」アカネはやっぱりと豆を挽くのをやめた。

「Altair地球の現状おしえて。」「月が未知の惑星と衝突月が砕けて地球の表面に墜落。地球は壊滅状態と認識。」アカネはケムクジャラに顔を埋めた。「ねぇボマー。地球壊れちゃうってさ。」ボマーはウォッウォーン。と泣いて悲しみを表しているようだ。

ケムクジャラだが人間の気持ちがわかるいいケムクジャラだ。ボマーもケムクジャラと言われて悪い気はしていない。「ところでボマー。お前風呂入ってねぇな?」ボマーは「何すか風呂って知りませんよ」の返事で鳴いている。ボマーは縮むと90センチ。伸びると2メートルそんな具合だ。

「コーヒー飲んだら風呂な。」アカネがそう言うとボマーは一層強く泣いた。


地球はもう長くないそんな予言がされていた。アカネ達はバラバラで生命が生きて行けそうな惑星を巡っている。母船は等の昔に壊れて修理が出来ないまま宇宙を漂っている。数十光年は飛んできているし母船だってどうなっているかわからない。こうやって宇宙航行を長く続けてしまうと、起きることが幾つかあって、母船内での宗教の信仰だったりする。アカネは無神論者で全く信じていない。一種の宇宙病だ。アカネが気を保っていた秘訣はボマーだ。本当にいい相棒だ。ボマーの星も地球同様に他の惑星の影響で一時的に住めなくなったようだ。ケムクジャラはアカネが小さい頃に道端で拾った。もうそれぐらい地球には沢山ボマーと同様の生物がいた。これが侵略だったら間違いなく地球は制圧されている。何せかわいいから。


あと数ヶ月でポールスターにつく。アカネとボマーはニヤリと笑った。

船内にはコーヒーのいい香りが漂っている。


「んじゃそろそろ行こうかボマー。新天地へいく準備はいい?」ボマーはアカネの側に寄り添って動かない。緊張している様子。

私が新しい故郷を見つけてやるんだ。アカネはもう一度心に刻んだ。

「Altair9000準備OKよ。カウントダウン始めて。艦船からの離脱準備よーし。」「countdown30・20・10・9…3・2・1」


「ねぇボマー。ずいぶん遠くまで来ちゃったね。もうきっと地球はさ。」

「でも今度は私たちが、新しい地球見つけよう!!」ウヴォアアアア。

「カンセンカラリダツ。ワクセイポラリスヘムカイマス。」

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