あほんだら
ここまでの提供は
「すべての選択肢においてハズレを引き続け、トラウマ・失恋を繰り返し、ゼロからのスタートではなくマイナスからのスタートを余儀なくされたが、どうせなら社不らしく振る舞おうと、最低で最悪な自分になったendigo」
の提供でお送りしました
午前零時、始まります
名前、何?
アキラ修一、テレビでコメンテーターをやってる。
あっそ、何してもらいたいの?
ドロク様!貴方は素晴らしい!!!どんどん、沈んでいく日本を助ける為、貴方の先導者として私を推薦して欲しい!
別にいいけど?
ありがたい!やはり、噂通りのお方だ!ドロク様、貴方の為日本の為、私は…
そういうのいいから
さあ!ラストゲームだ!!!
バッドエンドでお涙頂戴なんか、チャチなもんじゃねー。相応な末路だ、張り切ってイけよぉ!?
私の名は、アキラ修一。本名は隠しているが、これでも東大卒。毎日新聞を読み、図書館で本を読むのが日課だ。
家内は6年前に結婚。その2年後に可愛い女の子が生まれた。名前はもちろん伏せている。今の世の中、何処で誰が何をしでかすか分からないからね。
私がドロク様を知ったのは、私のブログで質問箱に送られてきたメールだった。
「巷で話題のドロク様を知っていますか?」
とんだ与太話だと最初は思った。が、1通だけに留まらず、累計100通を超えて私はドロク様という存在を確信へと考えを改めた。
どうやって願いを叶えさせるのか?
人によって様々で、道を歩いていたら急に話しかけられたり、店先で同じ席に座ってきては占い紛いのことをしたり…その気もなしに語り合うと、ものの数秒で叶えてしまうらしい。
しかし、ドロクの名を語る詐欺師達も多く存在し、一時は裏バイトとして社会問題になった。まあ、その主犯を捕まえることが出来たのが私の知識が有ったからだが…
「はい、オッケーです!本日も皆様お疲れ様でした。また次回、ご協力のほど宜しくお願いします」
『お疲れ様でした』
夜のニュース撮影が終わり、それぞれ帰路の準備をする。
「アキラさん!すこーしだけ、いいですか?」
ADに声をかけられた。
「ん?どうしました?」
「すみません、アキラさん。今年も打ち上げ…行かないっすよね?」
「あー、そのことか…悪いけど、パスさせてもらうよ」
「ですよねー。ほら、今日来てないあのディレクターがですね『今年こそはアキラ修一呼んでこい!!!』って騒いでまして…」
「宮さんか…君たちも大変だね」
「マジそうっすよ…ヤバイことしてたら、真っ先にアキラさんに教えるんで。そん時は頼みます!」
「そんなことが起きないよう、祈る方を優先しなよ…じゃあ、また」
「はいっ、お疲れ様でした」
宮野秀。もうすぐ定年のベテラン。度々良くして貰ってるが、言動や行動が昭和というか、今の時代に合わないというか、正直苦手の人だ。
楽屋から荷物を取り出し、エレベーターへ向かう。
「…ん?」
喫煙所に見慣れない人物が居る。
背丈は2メートル…いや、それ以上あるか?あんな髪色したスタイリスト居たか?それとも、アレがあのドロクなのか…?
タバコは…切らしてたか………よし、一本貰えないか聞いて、それとなく話しかけてみるか。
喫煙所へ近づき、ドアを開ける。
「ウッ!?ゲホッ…!ゴホッ………!!!」
なんだこの甘い匂いは!!?タバコじゃない、フルーツとかアロマの匂いだ!大分濃い香りを放っている…!!!
「あれ?おっと、すみません。アロマスティック初めての人ですか?」
「ゴホッ、ゴホッ…え、えぇ、凄い香りですね…」
「まじかー、全然気づかなかった。ここの喫煙所で吸うの辞めよっかな…ほんと、すみませんでした」
「お、お構いなく…ゴホッ」
「ん?お兄さん、見たところタバコ持ってないんですか?」
「お恥ずかしい話ですが、一本頂けないかと思いまして…」
「あー…残念でしたね、タバコ辞めてこっちにしたんですよ」
彼は胸ポケットにしまっていたサングラスをかけ、すれ違いざまに耳打ちされる。
「こんな場所で噂話なんか、する訳ないだろ?」
「!?」
ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべ彼は喫煙所から出て行く。
「ま、待ってくれ!」
「なぁ、あんた。何処かで会わなかったか?」
「えっ!?」
「気のせいかもな、忘れてくれ」
「ちょっ…!」
静止させようにもアロマで肺をやられてしまい動けず、彼を見送ることしか出来なかった。
「ゲホッ…ゴホッ………クソっ!」
ようやく息が整い、彼の後を追う。
「あっ、アキラさん。忘れ物ですか?」
先ほどのADと出くわす。
「いや…身長の高い男性を見なかったか?」
「いえ、見てませんけど…」
「そうか、やっぱ駄目か…」
「何かあったんですか?」
「ただの個人的な話だ。すまなかった」
「こちらこそ、引き留めてしまい、すみませんでした」
「気にしないでくれ」
せっかくのチャンスだったが、今回はもう諦めて帰るとするか…
「アキラさん、何か落としましたよ?」
「え?」
ADは名刺のような物を私に渡す。
「探偵だなんて、次は何しでかすんですか?」
「…トップシークレットだ」
「ですよねー。楽しみにしてます。お疲れ様でした」
「あぁ」
夢幻探偵事務所代表、ドロク…!!?
懇切丁寧に住所まで明記している。直接来いということなのか…?
しかし眠い。早く家に帰り休まなければ…
「ただいま」
「おかえりなさい、あなた」
無事、帰ることができた。途中なんども寝落ちしそうにはなったが。
「酷く眠そうね。何かあったの?」
「んー…アロマ商品を最後の最後にやらされてね、そのせいかもしれない」
「…確かに、フルーツの香りがするわ」
「パパ〜」
娘に抱きしめられる。
「なんだ?まだ起きてたのか?」
「パパといっしょにねたかったんだもん」
「わかったわかった。お風呂入ったら、すぐ行くからな?」
「うん!」
娘は自室に戻って行く。
「ねぇ、あなた?」
「どうした?」
「あたし達、いつまで隠れる生活をしなきゃいけないの?」
「…やましいことはしてないだろ?」
「そうだけど、あの娘が小学校に入学したら、今よりももっと大変になるわよ?」
「そん時はそん時さ…」
「…あなたが頑張ってるのはわかってる。休みたい時は休んで?あの娘も喜ぶから…」
「ありがとう…」
「ここか…」
夜のニュース番組出演までの昼時間、名刺を頼りにここまで来た。
細々とした道を入り、まるで見つけないでくれと言わんばかりの裏路地。事務所として存在感がない雑居ビル。人通りが少ない。
「ちょっと宜しいですかな?」
和服のご老人に話しかけられる。
「なにか?」
「いえ、少しばかり話し相手になって頂けぬか?」
時間は充分ある。
「構いませんよ」
「ほほっ、ありがたいねぇ〜」
ご老人は懐から扇子を取り出し、話始める。
「好奇心は猫を殺す、という言葉をご存知か?」
「知っています。確か、イギリスのことわざですよね?」
「左様。Cat has nine livesが翻訳前だな」
「お詳しいのですね」
「若い頃バカやった分、取り戻そうとしてるだけです。さて、貴方はどちらかな?」
「…何がです?」
ご老人は扇子を開く。季節外れの夏の匂いがした。
「貴方は猫を殺すか、否か。無駄な殺生を好まぬ自分としては、是非に後者を選んでいただきたい。しかし、これは身勝手な願望でございます。決め手は貴方の意志」
「…」
「難しい問いかけでしたかな?」
とうに決まっている。
「私も猫を殺したくありません。が、私はその猫を救い、好奇心を殺さず生きていきたいです」
「ほほう…」
ご老人は満足そうな顔をする。
「以上でございます。お付き合い、誠にありがとうございました」
「いえ、こちらこそ楽しかったです」
「…それでは、また何処かで」
瞼で閉ざされた瞳は一瞬だけ開き、猫のように光った気がした。不思議なご老人だ。
「…入るか」
妙な緊張感はほぐれ、意を決して事務所へ入る。
「失礼します…ウッ!?」
まただ。この前とは違うアロマの匂い。ミント系だ。ここまで強いと、中毒で亡くなってしまわないか?
「ようこそ、アキラ修一さん」
殺風景の事務所内で、彼は佇んでいた。
「…ゴホッ、ゴホッ。すみません、アロマは苦手みたいです」
「謝らないでください。タバコの代わりなんで、吸いまくりなんですよねー」
「ヘビースモーカーの反動って訳ですか…ゴホッ、ゲホッ…」
わざとなのか?こちらを知っておいて有利に立つ為に、クライアントの弱みを握っておく…人として最低だな。
「今、換気扇をフル稼働させてます。どうぞ、こちらの席へ…コーヒーしかありませんが、宜しいですか?」
「…えぇ」
コーヒーを淹れにドロクは一度離れる。私は席に着くと同時にデスク周辺を見渡す…特に書類のような物は見つからなかった。
「依頼人の名簿なんて、存在しませんよ」
「…すみません、気になってしまって」
「気になるものは仕方ありませんから…どうぞ、コーヒーです」
「…どうも」
全くもってこの男の素性がわからない。何を利益にしている?何の為に願いを叶える?何を担保にしている?何故、無理難題を通すことができる?
「…」
「おっと、これは失礼。勝手に人の名を語って、自己紹介をしておりませんでしたな」
「先に名乗らせてくれ、アキラ修一だ」
「存じ上げてます。俺はドロク。しょーもない探偵です」
「探偵?」
「お家騒動だの、かの有名人の過去の記録の修復だの…主に金持ち達に媚び売ってますね」
「例えば?」
「例えば?…そうですね〜、尾津家のマダム失踪とか?」
「…何をしたのです?」
「やめてくださいよ〜、まるで犯罪をしたみたいじゃないですか」
「…」
「警戒してますねー。別に構いませんが、俺はただ願いを1つ叶えてあげてるだけ、ですから」
「…金持ちだけにですか?」
「金目的でやっているのであれば、とうの昔にこの国の借金は無くなってますよ。はははは」
「…どういう意味、ですか?」
「言葉通りですよ。俺の価値は発展途上国と同じ、使って損はしない」
「…そんな都合の良い物は存在しない」
「その通り。偶然も奇跡も存在はしない。あるのは必然。なるべくしてなっただけのこと」
「…故に、表舞台には出る必要が無いと?」
「ご名答。俺が出てしまったら、この国は独裁国家になってしまう。馬鹿を観る楽しみが減ってしまうからな…くっはは」
「…」
狂っているのか?それとも楽しんでいるだけなのか?どちらにせよ、まともではない。タガが外れた男…いや、自由を暴力的に振るう男か…危険人物だな、しかし………
「でも、ここに来たということは、覚悟の上って訳だよなぁ?」
サングラスを外し、両眼で睨む。一歩間違えれば、奈落へ真っ逆さま。そんな瞳。
「…私を手伝って欲しい」
「手伝う?何を?」
「あんたの力を借りて、私は出馬する」
「…」
なんだよ、何か言えよ。
「くっ…かはっ!あっはは………はっはははははは!!!」
手を叩き、地面を鳴らし、テーブルに拳を落とし、男は爆笑した。
「…そんな笑えることか?」
「いやぁー、あっはは!はー、失礼失礼。こちら側の話です。ほんと、大変失礼しました…」
笑い涙を流しながらも、男は冗談としてではなく、本心からやってやるという意志を感じた。
「コーヒー、ぬるくなってますよ。新しいの淹れますか?」
「…いえ、お構いなく」
「そう…」
空気が一変した。
なんだ?何故寒気が止まらない?先程まで漂ってたハーブの匂いも忽然と消えた。何が起きてる?
「…やっぱり、新しいのに淹れますか?」
断るべきか、受け入れるべきか…判断?判断だと?何を恐れている。たかがコーヒーだぞ?
震える手を隠しながら、コーヒーを一気に飲み干した。独特の苦味と酸味が胃袋を満たす。
「実はそのコーヒー、冷めてた方が美味しいんです」
試されていたのか?
「それより時間、大丈夫なのですか?」
「えっ…?」
腕時計を見ると、夕方5時半を過ぎていた。
「ヤバっ!?」
「後日、準備が整い次第、連絡します」
「わかった!頼んだぞ!」
テレビ局へ急いで向かう。
そう、この時私は誤ってしまったのだ。判断を犯した。クソ兄貴のように、クソ親父のように。私の人生、この瞬間をやり直したい。ここで安易なことを喋るべきではなかった。いや、喋らなくても無意味だったのかもしれない。少なくとも、娘と嫁を手放すことは免れたかもしれない。あぁ、どうでもいいか。全て無駄な足掻きなのだから………
「つまらん男だ」
コメンテーターアキラ修一、政界へ進出か!?
#アキラ修一 #政治 #注目のトレンド
バッチリ好印象なのであり!
今年終わる前にデケェ爆弾落としたよなぁ
無能政治家どもをぶった斬れ!アキラ修一!!!
アキラさん、グングン伸びてますよね
しょーじき、政治とかきょーみねーけど、アキラ修一が出るなら勉強すっかな
アキラ修一
「とりあえず、我々の給料を国民に返します」
老害
「ふぁっ!?」
給付金を…お恵みを…アキラ修一様ぁ〜
どっかの国みたく、一発屋にならんといいけど…
「すみません、突然来て頂いて…」
「構いはしないさ」
「ほんとすみません!宮野さん来ないと『生放送中止だ〜』って暴れるもんですから…」
「お互い、苦労が絶えないね」
「そっすね〜…ここだけの話、出馬、ガチのマジなんすよね?」
「どこから漏れたんだか…そういうのは、会見が終わってから騒いで欲しいものさ」
「そういうもんすかねー…ん?」
スタジオに入り、私は驚いた。
「あなた!」
「パパ〜」
「2人とも!?どうしてここに?」
「えっ…あなたのマネージャーから、娘さんといらしてくださいって電話が…」
「そんなこと、頼んだ覚え…」
娘の顔を見る。目の前で酷なことはしたくない…
「パパ〜、テレビ局って、あんがい広いのね〜」
「そうか?気に入ったか?」
「はやく、テレビにうつりたーい」
ADが耳打ちする。
「ちょっとこれは予想外です。宮野さんに確認してきます」
「頼む」
私は家族と一緒に行動することを選んだ。
「パパ〜?どうしてそんなにあわててるの?」
「んー、サプライズすぎて、お腹がびっくりしたんだ。大丈夫、すぐ治るさ…」
「ぽんぽんいたいのー?あたしがなおしてあげる〜。いたいいたいのとんでけー!」
「ふふっ、ありがとう…」
「あなた…」
不安そうに腕を掴んでくる。
「…どんなことがあっても、お前たちを守るからな。心配するな」
ADが息を切らしながら戻ってきた。
「すみません、アキラさん。宮野さん、どこにも居ないです」
「どういうことだ!?あの人が呼んだんじゃないのか?」
「それが…今日は出勤してないって…」
「何っ!?」
突然、ライトが消え、暗闇に包まれる。
「まっくらだー」
「大丈夫か!?その場から動くんじゃないぞ!」
「あなた!どこにいるの!?」
パニックだ。どうしてこんな時に…こんな悪ふざけなんかを………
「ドッキリとか騙されたとか、そーゆーの俺、興味ないから」
突如ライトは起動し、1人を照らす。
「お前は…!?」
「あんた、誰だ!」
ADがドロクを捕まえようとする。
「安易に触れない方が身のためだよー」
「何言って…」
「…おい、どうした?」
「…う、ぅあ…うわぁぁぁあああああ゛!!!」
ADは頭を抱え、地面をのたうち回る。
「発狂、するんだよねー。実は」
現場に居たスタッフたちが悲鳴を上げる。私は家族を優先したい。
「はいはい、静粛に静粛に。もし、こっから出ようなんてもんなら、彼以上に酷い目に遭うけど…どうする?」
静寂。誰も動かず、声を殺した。
「宜しい!では、年末最後の楽しい番組を作ろうか!!!題して〜………」
【アキラ修一、あんたどこのだれやねん】
「なっ!?」
「さてさて〜、今回の番組はアキラ修一さんのフォロワー10万人とリアルタイムで進行をしてきます!お相手は勿論、この俺!ドロクでお送りしまーす」
ワー! ワー! ワー!
「なんだこれは!?」
「そんなにビビンバ…いや、ビビんなって。石焼でも鉄板でも五右衛門でもないんだからさー、グツグツ煮立てるのは【自主規制】にしてね?」
キャー!ドロク様の下ネタ、サイコー!!!
「おっとっと、そういえばキッズが居るんだった。失礼。配慮が足りませんでした。深くお詫び申し上げます」
気にすんなって!
へいきへいき
「何のつもりだ!貴様っ!!!」
「何もかんもアンタの為だよ、アキラ修一。それにさ、コメ欄見てみなって」
敬語使えよ
失礼じゃね?
おまっ、ドロク様をそんな風に呼ぶなよ!
ひっどーい、ファン辞めます
敬うのがお前のモットーじゃなかったのかよ!
「くっ!?」
「今まで築き上げてきた信頼、失いたくないだろ?お前の戦力なんだからさ?」
「…何をすればいい?」
「簡単さ!アンタを解き明かす。それじゃあ、いってみよう!!!第1問!」
『アキラ修一の本名、知りたい?知りたくない?』
「さーて、こんなふざけた名前、誰が付けたんだろうねー?もしかして、自分で付けた訳?」
「…そうだ」
うっそー
なんかキモ
センス、ゼロ〜
「さぁ!集計が終わりました。気になる結果は…はいドンっ!」
知りたい96% 知りたくない4%
「そうですよねー。偽名なんだから、ちゃんとした名前公表しないとですよねー」
「私は役所で変更届けを出した!何もやましいことなんか…」
「それを決めるのは視聴者、だぜ?本名は…『野々村誠』?なんか、身に覚えがありそうじゃないか?」
「…」
ん?
黙った?
野々村ってだれ?
しらん
有識者はよ
ミームの人?
「その答えを知るには、この方をお呼びしましょう…警視正の古畑葵乃さん、こちらへ…」
「警視正だと!?」
警察のトップじゃん
お巡りがまわってきて草
「お忙しい中すみません、警視正」
「いえ、平気です」
「大変失礼なのですが、ズバリ『野々村誠』とは誰なんでしょう?」
「言うな!!!」
「お断りします『野々村誠』は過去に殺人事件を起こし、上からの圧力で隠蔽された殺人犯です」
マジ!?
嘘だろ…殺人犯だったのか?
やっぱ、おかしいと思ってたんよ!わし
「違う!!!私は殺人なんかしていない!」
「その通りです。捕まった彼は弟の名前を語り『野々村誠』として過ごしてました。皆様、殺人犯は捕まえていますのでご安心を」
だれだよ、おかしいって言ったやつwww
わい氏、でてきなさい
どっかの県警みたいじゃなくて安心したわ
「はい、ありがとうございました。古畑葵乃警視正に拍手!」
ワー ワー ワー
「つまり、アンタの兄貴はクソofクソで、罪を着させられかけたんだな?アキラ修一?いや、野々村誠」
「…そうだ」
「可哀想な奴だなぁ〜!?…実は先ほど、野々村さんのご実家に爆破予告した人が、視聴者にいます」
「なんだと!?」
「別にどの家が燃えようがー、俺には関係ないけどー、むかつくから名乗り出てくれない?」
…
「ふーん、シラ切るんだ。オマエラが安全圏だと思ってたか?」
ドロクはスタジオで使っていないカメラに手を突っ込んだ。
「こっから生声聴かせてやっからなー?どんなキモボイスか楽しみじゃねーか?」
「…画面から腕がっ!!?やめろっ!触んなっ!離せよ!ゴミカスがよ!!!」
くさそう
ネットで気持ちよくなる典型的な人間の声やな
「離して欲しいの?」
「離せって!」
「今離したら、首チョンパかもよ?」
「はぁ!?なに言っ…」
「うわうわ、汚ったねぇ〜。脂汗すご」
「…」
「殺したのか?」
「ん?関係なくない?ちょっと脱線しただけだって」
「殺したのかと聞いたんだ!!!」
もちつけ
どうしたアキラ修一?
野々村誠だって
演出だろ演出
話戻せよ〜
「待てお前ら、今のは…」
「親父さん、元警視総監なんだろ?」
ふぁっ!?
うっそだろ、おい!
あー、だから隠蔽かー
だから、隠蔽できたのね
「そうだ…母が急病で亡くなり、親父は私たち兄弟を放っといた!兄は好き勝手やる分、私は勉強をしたんだ!!!なのに!何故、私が!!!代わりにならなければならんのだ!!!」
「あー、キレ散らかしてますねー。さて、ここまでの状態で…ふん、可哀想97%ですか…あとの3%はなんだ?個人的恨みでもあんのか?…ここで奥様と娘さんに出てきてもらいましょう!おくさーん、娘さーん!」
「パパ〜!」
「かな!」
「辞めて!映さないで!!!」
「奥様、安心してください。モザイクと音声加工入ってるんで、その見窄らしい姿は視聴者に見えてませんよ?」
「…もう、あたしたちに関わらないで!」
「なんですか奥様?見られてはマズイものでも、有るのかなぁー?」
「そ、それは…」
「…?お、おまえ…?」
「かなはねー、どこもわるくないよ!ぜんぶ、キレイだよ?」
「おうおう、そうかそうかー。かなちゃんは、綺麗ってことは知ってるよ。教えてくれてありがとう」
「えっへん」
幼女かわよ
まずいですよ!
ぅゎょぅι゛ょっょぃ
穢れなき良心
「いい加減、次いきますかー。続いてはこちらっ!」
『アキラ修一、基、野々村誠が有名になった理由、知ってる?知らない?』
「今更…?」
「今だからですよー、野々村誠。何故アンタなんかが有名になったか…?さて、何パーだったかなぁ?」
知ってる76% 知らない24%
「意外と知らない奴らが多いな?野々村誠、自分で何やらかしたか言えよ?」
「別にやらかしてなど…」
「答えないつもり?なら、ゲストを呼ぼう!乙津財閥6代目当主、乙津黒さんでーす!」
「!!!」
やば金持ちじゃん
上級国民のトップやん
去年お袋さん亡くなった人だっけ?
「いや〜乙津さん、彼と知り合いなんですって?」
「はい、勿論」
「やめてくれ黒。なんで私を…」
「仕方ないことだ」
「…」
「だそうです。それで?何をしたんですか?」
「乙津グループが経営してる警備会社、ご存知でしょうか?」
なんだっけ?
警備会社かー、自宅警備員なら知ってるけど笑笑
名前がフランス語だっけ?
でぃぶにでぃあげん
ディビニティーガルデン、意味はしらん
「あまり知られてないご様子ですね」
「仕方ありません。会社よりプログラムの方が有名ですから…」
「ほう?」
「彼…野々村誠君に、防犯システムを開発して頂きました。そのプログラムが所謂、金持ちの為の金庫的役割として役立ったのです…」
あー聞いたことあるわ
自宅銀行的なやつだっけ?
金持ちを守るためのシステム?妙だなぁ…
「6代目、お付き合い頂き感謝です」
「こちらこそ、貴重な体験をさせてくれました。ありがとうございました」
「6代目当主、乙津黒さんに拍手!」
ワー ワー ワー
「そういやアンタ、キャチコピーが『強きは弱きを助けぬなら、私は弱きままでいい』だっけか?全然助けてるやんか!強き人を!」
どっ!わっはっは
「でも、それだけじゃない。そのプログラムのおかげで、アンタはテレビに出られるようになった…そうだろ?」
「…あぁ」
「もうやめて!こんなの、何も楽しくないわ!!!」
「急にどうしたのー?奥様、公表されてるのは旦那さんの情報、なんですよ?」
「あ、あたしたちは関係ないじゃないっ!は…早く帰らせてよ…」
「お、おまえ…どうしたんだよ…?」
「パパ、ママ…ケンカなの?」
「違うよ〜、喧嘩じゃないから、かなちゃん優しいねー?俺ちゃん好きになるかも」
「…ぽっ」
フラグたったったwww
や、やった!ドロク様のそこに痺れるっ!!!
え〜、あーしも口説かれたぁーい
「そんじゃ、次いってみよう!こちらっ!!!」
『野々村誠のおかげで捕まえた詐欺集団、主犯格の名前覚えてる?覚えてない?』
「なに?」
「ごめんねー。正直アンタのことはよくわかった…ってか腹一杯。胃もたれするくらい善人ってことは理解した。なら、アンタが有名になった代わりの犠牲者のこと…もちろん覚えているよな?」
「それは…」
「もうやめて!!!早くここから出してよっ!!!」
「ママ…?」
「野々村誠は無論覚えてるが、奥様は思い出したくないみたいだなぁ?オマエラはどうなんだよ?」
覚えてる21% 覚えてない79%
「…は?」
途端にカラダが冷える。暖房はついている筈なのに、この場が凍る。息が白くなるほど、カラダは熱を発しているのに。
「この俺の名を…たかが詐欺師共に…勝手に使われたんだぞ?意味わかるよなぁ!?たかが!!!一文無しの!!!ゴミカス共に!!!俺の名を語ったんだぞ!!?覚えてない訳ねぇーよなぁ!!?」
覚えてる100% 覚えてない0%
「宜しい【自主規制】め」
「あはは、ドロクさんおもしろーい!」
「…」
「…もう…やめてください…帰らせてください…な」
「ノンノン、それ以上はお口バッテンチョーにしますよ?したけど」
「…詐欺集団に何かあるのか?」
「そりゃあね。30秒以内に名字だけでも言えよ」
「後藤、江之島、笹海、谷戸」
「おー、余裕の4枚バーストですねー。先手取れないやつが悪い。さぁ、リーサルは?奴らの顛末はどうなった?」
「半グレと抗争後、警官たちが捕まえた。後藤は特にやられたらしく、警察病院へ行ったな…裁判後、4人全員終身刑。永遠の務所暮らしだ…」
「もういいでしょ!?終わりよ、こんなくだらない…」
「黙れ」
「ひっ!?」
「んじゃ、次」
『宮野秀を知ってる?知らない?』
「あなたっ!あたしたちを帰すよう、説得してよ!」
「さっきから、何を焦ってるんだおまえは?」
知ってる100% 知らない 0%
「みんな、しってるって!」
「あたしは知らない!帰らせてよ!!!」
「ママ、どうしたの?」
「落ち着け!一旦、深呼吸しろ!」
「嫌よ!早く出してったら!!!」
「出す訳なかろう」
「…!宮…さん…?」
「君の奥さんなんだろ?彼女」
「えっ…?えぇ…」
「あたしは、関係ない!あたしは…」
「わしの娘が…彼女と知り合いでね…」
「そう…なのですか?」
「知らないっ!そんなの知らないっ!!!」
「親友だった」
「…親友だった?」
「あたしのせいじゃない!!!」
「死んだよ。あの女に騙されて」
「なんですって!?」
「君が解決させた詐欺事件。裏バイトが流行ってたろ?彼女もその1人さ」
「そんなこと…一度も…」
「話すも何も、彼女は全て利益の為に生きてる。君と結婚したのも、子が生まれたのも、全て自分の思い通りにならなければ、我慢ならないのだろう。例え、人が死んでも…な」
「お、おまえ…」
「…あ、アンタのせいよ!」
「ママ?」
「アンタが有名になったせいで、こんなのに巻き込んで、あたしの人生めちゃくちゃにして!ふざけないでよっ!!!アンタが全て悪いのよ!!!」
「おい…本気で言ってるのか?」
「アンタなんか…んぐっ!?」
「子供の前で我慢できないのか?テメェはもう終わりなんだよ…」
「ドロク…」
「ありがとうございます、ドロク様」
「宮さんが呼んだのですか!?」
「依頼人は明かさない約束だが、今回は特別。さぁ!さぁさぁさぁ!!!オマエラ!最後の問いだ!気張っていけよ!!!」
『悪いのは旦那?妻?』
「なっ…!?」
「アンタはどっちがいい?ギルティで非難されながら生きるか、ペナルティで苦痛を味わって消えるか…楽しめよ。この瞬間を!この融通が効かない裁判を!他人が決める制裁を!!!アンタとテメェは、どっちを望む?裏切られたいかぁ!?予想通りかぁ!!?これが、宮野秀が望んだ事の顛末!対価は全ての実績、その抹消!!!宮野秀という人間は記憶から消し去る!!!さぁ!運命は!!!身勝手な歯車が指す道は!今、此処で決まる!!!」
「待ってくれ!娘は…かなはどうなる!?」
「知るか!そんなのエンディングでわかるだろ!?」
悪いのは………嫁99%
「導かれた先は、野々村誠の妻!貴様は罰として…いや、楽しみをネタバレするのはよくないな。終わらない因果を味わえ。野々村誠。妻の因果を背負い、他人から非難され、衣食住を失い、それでも生きるか?それとも諦めてしまうか?」
「わ、私は…」
「パパ?」
「………生きる。生きて償う」
「素晴らしい!その覚悟に免じて、野々村佳奈は丁重に…記憶を消して、幸せに暮らせるよう配慮する」
「!?話が違うぞ!!!」
「五月蝿い。オマエなんかに子育てできるもんか」
「パパ、バイバイ」
「待て!かな、行くな!!!私を置いて行くな!…家族をまも…」
「入れ」
「失礼する」
「初めまして、だな」
「あぁ、お初にお目にかかります。俺がドロクと言う、しがない神…でございます」
「お堅いのは無しにしよう。その方がこっちも楽だ」
「はなからそのつもりだ」
「それで?何を聞きたい?」
「そうだなぁ…まぁ、聞きたいというか、確認というか…」
「なんだ?」
「この国が宗教に寛容なのはアンタの匙だろ?」
「…それがどうした?」
「んー?そんなことをしなければ、この国は憐れにならなかった」
「…」
「そして、わざわざ死なせた上で『争いは辞めましょう』だもんな!ヒデェ話だぜ、ほんと!」
「それは、私のせいではない」
「いいや、アンタらのせいだろ?今も昔も、極楽地獄の門を閉じず、他の宗教を取り入れ混沌を招く…自由にも程があるでしょ?普通」
「しかし、そのおかげで今がある」
「結果論な。アンタはただ、傍観者なんだよ。良くも悪くも、触れることを赦されない立場。他人の采配ではなく、自分の軍配で祝福不幸を呼ぶ力。天皇ってのは、寂しい運命なのかもな」
「…それだけか?」
「あぁ!それだけだ」
「そうか、ならば帰れ」
「勿論、そうさせてもらう」
「ドロク」
「なんだ?」
「また騒ぎを起こすなら、私も考えがある」
「こんなド派手に騒いだら、しばらく何もしねーよ」
「誠か?」
「だが、別世界の日本には迷惑かけるかもな」
「…好きにしろ」
「いいのか?」
「知らぬ。私が関わるべきではない」
「あっそ。お互い自由にしようぜ」
「その自由を殺すのは我々だと忘れるなよ?」
「忘れるかよ、こんなラスボス」
よっ、配信始まったな?
うっす、オマエラ。元気だったか?いや、どうでもいいか。
飽きた。オマエラに構うのが飽きた。めんどくさい。よく続いてたと思うぜ全く…
だからコレが最後の配信だ。アーカイブも全部消すから、そのどうしようもない脳みその片隅にでも置いとけば?あっ、切り抜き禁止な?再生数稼ぎなんざ、させねーから。
まだ叶えてもらってないだ?うるせー!努力をしろバカちんが!考えてみろよ、そんな美味い話がある訳ないだろ?できねーって言ってんじゃねー、やってみろって話だ。
結局よー、国債無くしてもこの国はよくなんなかったよ。狙いは悪くないと思ったんだがな〜。日本人と俺は、相性良くないみたいだ。一応日本人なのにな。色々ショックだわ〜。
んでさ、次何しよっかって考えた訳。神様デスマッチとか、地獄の果てまでいってらっしゃいとか、面白そうな事は思いつくけど、そうじゃないんだよなぁ…
だから、テメェラの世界にちょっかい出すことにしたわ。拒否権ないよ?神様なんだから。
テメェだけじゃねー。オマエも、キサマも、アナタも、アンタも、キミも、全部。顔出してやっからよ。楽しみにしとけよ?
あーあ、最初からこうしとけば良かったなぁ〜。何でめんどいことしたんだろ?
タバコ?吸うけど?
アロマスティックどうしたかって?捨てたよ。あんなの中毒性ねーよ。シーシャの方が吸ってる感あるわ。ベイブ?アイコス?使わねー。紙が1番よ、やっぱり。昔を思い出すなぁ〜………
秋野庵か?いつか会えるだろ。そのカップリングが好きなやつに悪いが、俺は秋野庵と結ばれる気はない。解釈違い?そんなもんだろ、生き物同士なんだからさ!
でもまー…ウェディングドレスは着てみたいかもな…なんだよ!見てんじゃねーよ!!!妄想膨らませてんじゃねーよ!!!キショい!風邪引くわ〜。
さて、そろそろ終わるとするか〜。最後まで付き合ってありがとな…おっ、丁度いいや。ここまでのお相手は、いつもニコニコ気持ち悪いオマエラのオナニー現場をニヤニヤ観戦してる、ドロクでした。
午前零時をお送りします。
最後までご愛読いただきありがとうございました。
ここからは後日談というか、キャラ設定とか掲載します。
自分からのコメントは控えさせていただきます。ご容赦ください。
皆様のこれからの人生、楽しくなれるように自分とドロク様でお祈りしております。
秋野庵
ファン待望のキャラ「麗しき貴方様」の実装で、多いに盛り上がる「甘い蜜の楽園」ドロクに似た彼女を変わらず接する庵。
いつかまた。と言ったものの、子離れが出来てない自分に嫌気がさす。でも、あの時交わしたキスは忘れるものなら神を辞めてやるくらい、良いものだった。ひとり、閉ざされた空間で電子の海を漂う。
第7話「さいかい」にて、出てきた暗闇に居た人物は過去の秋野庵(ゲーム世界ではなく、現実のヤクザになる前)で、病弱だった自分と姉と妹の関係に耐えられず家出。裏稼業の道へ行ってしまった。
死神ちゃん
実は天皇様の刺客で、ドロク誕生から偵察、必要あらば暗殺を命令されてた。が、一目惚れしてしまい任務失敗。事あるごとにドロクを追うようになった。
その後、ヤマラージャこと閻魔大王と仲良くすることはあるが、あいも変わらず提出物はおざなりになっている。
藤野椎
ドロクとの契約が切れ、閻魔大王へ赴くこととなる。閻魔大王は極楽へと誘おうとしたがこれを拒否。地獄で働くこととなった。いつかまた会えるように、永遠とドロクを待ち続ける。
藤野椎と鬼たちの好感度は凄まじく、ファンクラブが設立するほど。しかし「閻魔様だけ、ずるい!」と、閻魔大王の近くで働いているので、目安箱がただの苦情となり、また閻魔大王を悩ませるのであった。
サタン
赤い髪だが、普段は髪を下ろし目元を隠している。服装は白と赤で構成された、エレベーターボーイのような服。
悪魔たちの中で1番物理的に強い。メンタル・フィジカルが最強。なのだが、死神の前だとヘナチョコになる。
サタンは何回かプロポーズを失敗しており、死神はやり直さなくてもいいと言うが「僕が納得できないからヤダ」と意地を張る。その従順さが徐々に惹かれていき、2人は結ばれた。
レヴィアタン
青く長い髪、低身長、そして爆乳。服装は19世紀の看護婦服。黒と白の地味な服だが、その下にスクール水着を着ている。しかも旧スク水。つまり、そういうことである。
母なる海と称される彼女だが、男性が苦手である。つまり、そういうことである。魚介類の交尾でさえ、真っ赤になって口調が綺麗になる。つまり、そういうことである。
ベルフェゴール
紫色の執事服でBARを営む。ベルゼブブと同様、料理の腕は高く、主にジビエ料理が人気。
影が薄い分能力は高く、戦意喪失させるにはベルフェゴールが適している。更に、そのまま自害まで誘導できるので、もし会うことがあるならご注意を。
マモン
癖っ毛の緑髪、ギザ歯が特徴。服装はエルヴィスが纏ってたヒラヒラが沢山付いてる服。緑と黒のコントラスト。
実は最強キャラトップ2。筋力はサタンに、魔力はルシファーに劣るが充分強い。強欲であるから経済に詳しく、社会のマナーの知恵もあるので、人間界に1番適している。
唯一の弱点は女性からの叱責や暴言。過去に絶望的失恋を経験しており、そこから女性と会話する際、気をつけている。が、空気を読めないので結局やられる。だらしないやつ。
ベルゼブブ
実は女性。男装趣味…という訳ではなく、女性の姿だと悪い男(人間)に捕まりやすいので仕方なく着ている。普段着はギャル系の服。エモい。
人間に捕まった際は、トイレでだいたい襲われるので、本来の姿になり発狂して吐いている様を楽しむ。本人曰く、変な性癖がつかないよう、アスモデウスにまめに相談している。
アスモデウス
褐色で腰まであるピンクの髪。服装は「今日1番エロいと思う服!」で毎回変えている。だいたいヘソ出し衣装。
サタン・レヴィ・マモンとは同期。後輩のベルたちと共に行動しがち。死神から「アス」と言われた当初「尻軽」と言われたことに気づかずそのままにしていた。
ドロクを崇拝しており、人間と関わるごとに妄想にふけている。自分とドロクが交わるのはご法度と言いつつ、実は初対面でやることやってた。レヴィも居たが、最初で耐えきれず倒れた。
ヤマラージャ
新たに娯楽を取り入れたおかげで、部下達の仕事の質が上がって嬉しい反面、藤野椎というイレギュラーで頭を悩ます閻魔大王。
極楽の不動明王と文通をして、お互いを励ます今日この頃、酒を酌み交わしたいと思っている。是非にドロクを呼びたいが、藤野椎が居るので遠慮している。死神は気づくと勝手に呑んでる。
アミターバ
ドロクとの一件以降、勉学に励むようになるが、間違った知識で迷惑をかけて、挙げ句の果てに「悟りを開きなさい」と言う始末。釈迦も薬師も悪い子じゃないから許してやれと、不動明王を困らせるのであった。
アチャラナータ
一時はお互い嫌悪を感じていたが、同じ管理職として度々閻魔大王に相談する仲になった。八百万の神に助けを求めようとしたが、借りを作ることを恐れ、現状維持を貫いている。結果、この事が良きことだと思うのは、別のお話。
ルシファー
白銀の神々しい姿。
ドロクの能力を貫通する唯一無二の存在だった。結局、奴隷は受け入れずにサタンに任せている。
サタンと同じ存在ではないかと言われているが、全くの別物。境遇が似ているだけ。新しい家族を求めるルシファーと、今の家族を護るサタン。よって、仲が悪い。ルシファーの方が二回り年齢が上。
夢幻事務所前に居た老人
天皇様の知り合い。人間だが、人間が好き。
事務所の本当の持ち主。彼もまた、不思議な能力を持っているが、これも別のお話。ルシファーら7人と対峙しても余裕なくらいの実力とだけ言っておこう。