7『寡黙な騎士団長の淫靡な本能』蒼磨奏著
『寡黙な騎士団長の淫靡な本能』蒼磨奏著 イラスト 芦原モカ
ティアラ文庫 フランス書院
<騎士だけど野獣。無口な夫も秘薬でバレる本音は甘々>
一粒飲めば慕う相手の心が一週間も聞こえてしまう秘薬を吟遊詩人からお礼に渡された公爵家のお嬢様。国王の褒章として無口な騎士団長と結婚、初夜には「めちゃくちゃに、してしまいたい」(P95)と欲望のままに抱いてしまい、我に返り後悔した寡黙な騎士はヒロインを避けて……二人の間には距離に出来た距離を埋めるため国王様は騎士団長に特別休暇を与えるが………。
ザ・タイトル通りの内容で期待を裏切らない感じでした。秘薬でしか本音が明かせなかったヒーローも国王陛下が与えた休暇によって少しづつヒロインと話を交え、最終的には言葉を使って騎士らしくヒロインにプロポーズするシーンが最高に騎士だなぁと思います。
「(略)あなたを愛するあまり、幾度も失態を見せてしまう愚かな男ですが(略)」(P257)とちゃんと反省する辺り、ヒーローも可愛らしく、最後には吟遊詩人から秘薬を一粒もらってヒロインの恥ずかしいセリフに悶絶しながら攻めるのを止められなくって、愛おしくって笑っちゃうそんな人間っぽいラブシーンすら爽やかです。
甘々度 星4
俺様度 星3
現実離れ度 星3
LOVE度 星3