14、『凶王は復讐の踊り子に愛を知る』花菱ななみ著
『凶王は復讐の踊り子に愛を知る』花菱ななみ著 Shikiriイラスト ソーニャ文庫 イーストプレス 2023.7
〜宿命を背負った王と救いの巫女のダークファンタジー〜
ラヌギレア王国の白き神の神殿で巫女だったラスティン。幼き頃、神殿はガスタイン凶王に破壊され、神官長達は襲われた。ラスティンは復讐を果たすため踊り子として凱旋した王に近づき、褒美といして王の情けを所望する。しかし寝台では凶王に翻弄、復讐が果たせないまま、神殿の秘密と言葉数少なめの王の苦悩を理解し始め……という物語。
ガスタインは世間では凶王と呼ばれ、ラスティンも最初は恨んでいましたが……王の過去を知り、貧しい国土で民の為に戦争をせねばならない王の苦悩を知って、心惹かれていきます。さらに明かされるラヌギレア王国の歴史と禍つ神と白き神の運命……それに王の献身。怒涛の勢いで物語は突き進み、そして二人は協力して運命に立ち向かう!
いやぁ王としての矜持が凄すぎるでしょ、ガスタイン。そしてそれを知られず凶王と呼ばれる不憫さよ……。いわゆるヒーローが過酷な運命を持ち、ヒロインが頑張って二人で幸せをゲットするお話です。全体的に暗いトーンでもグイグイ読めてしまいます。
同時期にもう一作出ているお話が軽めなのに対して重油のような重さ。それでも最後が幸せになれてよかったなぁと思います。
ラブシーンもSっ気のある凶王様がヒロインの状態を解説してくださるので、重油ですね(褒め言葉)あとは後半に凶王視点のラブシーンがあるのはTLでは珍しいわけではないですが、なかなか効果的に物語をクライマックスへ高めてくれるので、本当に「すっごく改稿してこれが自分の全力です!」(表紙見返し)と言われるだけあるなぁと納得!
甘々度 星3★★★⭐︎⭐︎
俺様度 星3★★★⭐︎⭐︎
現実離れ度 星5★★★★★
LOVE度 星4★★★⭐︎⭐︎




