770/780
11/12 添い寝?
先代ハルくんはいつも私のベッドで添い寝をしてくれました。
寝顔、見放題。
身体、撫で放題。
幸せ気分でいつも私は安眠できていました。
ナッくんにも添い寝してくれることを求め続けてきましたが──
彼はむしろ安眠妨害するばかり。
たまに『添い寝してくれた!』と思ったら足の上──
そこで寝られたら私、寝返りも打てないよ……。
この間、夜中にふと目覚めると、胸のあたりにもふもふしたものがじっとしていました。
ナッくん!?
遂に添い寝してくれたのーー!?
嬉し泣きしそうになりながら、撫でてみると、私の手をちっちゃな両手が掴み、ガブッ!
どうやらミルクをねだりに来ただけだったようです……。
朝、起きると──
頭の上のほうに、何やら気配が……
そっちを見上げると、ナッくんが枕の上に、スフィンクスのように座って私をじっと見ていました。
『起きたか……。早くミルクを作れ』
それしか頭にないようです……。





by