9/27 ナッくんがかわいすぎて泣きそうになった
私が座椅子にいると──
ナッくんがやって来て、左隣にお座りした。
今日のごはんの時、うっかりお醤油を一滴こぼしてしまって、それがちょうどナッくんの首の後ろについてしまった。
すぐにディッシュで拭いて、綺麗になったようには見えたけど……
まだ残ってないかな?
抱っこして、確認すると、嘘みたいに跡形もなくなっていた。
『離せ、離せ』と暴れるので、床に下ろすと──
またすぐに左隣にくっついてきた。
ちょっと開き気味の手の指がかわいい。
たまらず、撫でた。
そのうち『やめろー』と逃げ出すまでと思って撫でていると──
私の指に、ナッくんが自分から、頭をなすりつけてきた。
大抵、撫でると逃げるのに──
嬉しそうに、私の手にぐりぐりと、頭をなすりつけてくる。
私も喜んでその頭を撫でた。
ぐりぐり──
なでなで──
こんなに積極的に撫でてほしがるナッくんは初めてかも……。
ナッくんももう老年。
はっきり言うけど──
彼がもし重病にかかっても、私には助けてあげられるお金がなくなった。
それでも私の口から、何度も同じ言葉が出た。
「愛してるよ、ナッくん」
涙が出そうになった。