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8/18 ナッくんは『私のもの』か?
ナッくんは『私のもの』だろうか?
私が好きにしてよい、私の持ち物なのだろうか?
そうである。
彼のことを、私は好きにしてよいのである。
かわいければかわいがってもよいし、
うざければ蹴ってもよい──
めんどくさければ飼育放棄してもよいのだ、しないけど。
とにかく私のものだから、自由に何をしてもよいのだ、嫌がることはしないけど。
ククク……。
ナッくんよ、キミの命は私のためにあるものだ。
ふと見ると、ナッくんにへそ天でじーっと見られていた。
『おまえはおれのものだ』
『おまえはおれがミルクを飲むための道具だ』
『おれが撫でさせてやるも、噛みついて嫌がらせるも、おまえがミルクをくれるかどうか次第だ』
しばらく見つめ合っていた。
とりあえず──
ナッくんが幸せそうなのを見ると私は嬉しい。





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