6/15 ミルクは別腹
カリカリを食べるナッくんの横に寝転んで、ナッくんが食事するのを見てた。
パクっと口に含んで、きちんと噛んで食べてる。カリ、カリと、気持ちのいい音がする。
目を細めて、美味しそうに食べてる。
見ている私がずっとニヤニヤしていても、気を散らすことなく、カリカリだけ見てる。
ゆっくり時間をかけて、1食ぶんを食べきった。
食後にナッくんがすることは──
飼い主と遊ぶ!
こっちへやって来て、膝に前足を乗せて、誘ってくる。
頭を撫でるとそれを両手で持ち、カミカミしてきた。
お腹を上に向けてひっくり返ったナッくんをもみくちゃにしてあげると、嬉しそうに目を細め、ペロペロと舌を出す。
しかし、その遊びの誘いには、裏の意味があったようだ。
私の目をじっと見てくる。
何かを訴えてる。
『これだけ撫でさせてやったんだから、デザート、くれるよな?』
いや、ついさっき、カリカリ1食ぶん、食べきったとこやん!?
首をかしげながらミルクを作ってあげると、お腹いっぱいのはずなのに、あっという間に飲みきった。
『これこれ!』みたいな勢いで、飲みきったお皿を味がしなくなるまで舐める。
食べ放題で全メニュー制覇したあとにアイスクリームを食べる私みたいなものなのか。
ミルクをお皿まで堪能すると、ハンモックへ行って、寝た。