5/26 それぞれの私とナッくんの関係
右手と右足は喧嘩相手だ。
噛みついてくるのは決まって右手。
プロレスごっこのライバルとして見ている。
私が歩いていると、物陰から飛び出して、襲いかかってくる。狙いはいつも右足だ。
皮一枚に噛みついてくる。爪でひっかいてくる。おかげでいつも右足は傷物にされている。
私が足を投げ出して座っていると、左足はいつもペロペロしてくれるが、右足には噛みついてくる。
左手は仲間だと思われている。
プロレスごっこをする時、劣勢になると左手のところへやって来て、何やら相談をしている。『おい、一緒に右手のやつ、倒すぞ』
左足は癒しの存在。
気がつくと左足にぴったり寄り添って、たまに枕にもしている。
ボディーは大地のようなもの。
頭にミルクをねだる時、よくこの大地を登っていく。散歩の通り道にしていくこともよくある。
背中は『ここを掘ったら飼い主が起きるポイント』として重要な場所だ。
頭のことは愛している。
けっして噛んだり引っ掻いたりしない。
恋する目をじっと注いでくる。
まぶた、鼻、唇、おでこによくキスしてくれる。
ただし表と裏とでは対応が違う。
後頭部もまた、『ここを掘ったら飼い主が起きるポイント』として認識しているようだ。





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