5/23 これもこういうこと?
私がトイレから出ると、大抵ナッくんがドアの前で待っている。
飼い主「ふふ……。ありがとう。私から離れると寂しいんだね?」
ナッくん『ふー……。よかった。おまえどんくさいから、便器に落ちて溺れてたりしないかと心配したぞ。無事に出てきてよかった、よかった』
私がお風呂から上がると、大抵ナッくんがドアの前で私を待っている。
飼い主「ご苦労さま。お迎えしてくれたんだね?」
ナッくん『ふー……。よかった。おまえどんくさいから、お風呂の中で溺れてないか心配したぞ。無事に出てきてくれて、よかった、よかった……』
私がお風呂にお湯を入れながら、居間の座椅子でスマホを見ていて──
「そろそろ溜まったかな?」と見に行くと、大抵ナッくんが扉の前にいる。心配そうに中を窺っている。
飼い主「どうしたの、ナッくん?」
ナッくん『いや飼い主がな、中で溺れてんじゃないかと思ってな、心配でしょうがないんだ』
飼い主「ふーん? 中に私がいるんだ?」
ナッくん『当たり前だろ! おまえ、何寝ぼけたこと言ってんだ』
飼い主「じゃあ、この私は、誰?」
ナッくん『おまえはおまえだろ! 飼い主のこと心配で見張ってんだ! 邪魔しないでくれ!』
飼い主「じゃ、私、お風呂に入ってくるね」
ナッくん『おう、気をつけろよ』





by