表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナッくん日記【フェレットとの生活】  作者: しいな ここみ
2025年 5月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

677/788

5/12 綱引き

 座椅子に座り、靴下を脱ぎ──


 その靴下を、じぶんのすぐ右横の床の上にぽんと置きました。



 しゅるしゅる──


 にょろにょろにょろと、何かが後ろからやってくる。


 白くて細長い泥棒が、音を立ててしまっていることにも気づかないように、そーっとやってきて、その鋭いキバの生えた口で、私の靴下を咥えました。



「だーめだよ」


 私が靴下を掴むと、綱引きが始まりました。


 いや、人間様がこんなちっちゃなイタチなんかに負けるわけが……



 強い!



『これはおれのふとんにするんだ』という強い意志がそうさせているのか、人間相手にちっとも負けてないナッくん!



 このままでは靴下がほつれまくってボロボロに──

 いやまぁ、仕事用の靴下はどれももうくたびれきってるから、それはいいか……。




 全身を使ってぐいぐい後ろへ引っ張るナッくん!


 その強い意志に、飼い主は──


 遂にもう片方の手を使った!




 首の後ろを掴まれるとフェレットは力が抜けてしまうのだ。



『ファー……』


 そんなことばが似合う無念そうな顔をして、ナッくんは綱引きに負けました。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ナックん・・・バッチいからペッ! しなさいっ! 靴下が大好きなんて・・・。 靴下の匂いが中毒に? ペット用のシャンプー嫌いそうですね~~。
猫(ΦωΦ)もクビ根っ子を咥えられるとアウト ┐(´д`)┌ヤレヤレ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ