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ナッくん日記【フェレットとの生活】  作者: しいな ここみ
2025年 1月

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1/8 ハルくんの思い出

 ナッくんは立って抱っこするととてもいい子にしています。


 先代ハルくんは私に抱っこされることを拒否し、何が何でも脱け出そうとしました。




 ナッくんは明るい公園に連れ出すと固まります。

 私に捕まってぷるぷる震え、そろそろ帰ろうかと車へ向かって歩いていると、『早く車に乗りたい!』みたいに急に暴れ出します。



 ハルくんはお外が大好きでした。

 ナッくんとは真逆で、公園に着いて抱き上げた途端に暴れはじめました。

『早く! 早く地面に放せ!』というように──


 抱っこして歩いていると、上へ上へとにゆるにゅる脱け出そうとしました。

 手を離したら私の頭の上に乗ってそこからダイブしそうな勢い──


『……こらこら! ハルっ! じっとしなさい!』


 どこまでも登って行こうとする彼を必死で押さえてました。



 ちなみにナッくんは私のジャンパーの中に入って顔だけ出し、大人しくキョロキョロするだけです。いい子──



 私がハルを必死で抱っこしていると、テニスをしていたお姉さんが「キャー!」と声を上げ、駆け寄ってきたことがありました。


「フェレットですかぁ? 初めて見た! かわいい!」


 お姉さんがやって来るなり、ハルがピタッと大人しくなりました。


 上へ上へ登ろうとしていたのをやめ、お姉さんのほうへ身を乗り出し、愛嬌を振りまきます。


 私が抱いているハルをお姉さんが撫でます。


 ハルは目を細めて、お姉さんの腕の中へ移動します。


 お姉さんの胸に抱かれ、お姉さんの顔をペロペロしました。お姉さんは大喜び。




 ……外面のいい子でした。





 

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― 新着の感想 ―
可愛いお姉さんが大好きなナツ?! 許す (╯°□°)╯︵┻━┻
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